<NTTドコモビジネスレディス 2日目◇2日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6704ヤード・パー72>
第1ラウンドは、岡山絵里がツアータイ記録の8連続バーディでコースを沸かせたが、第2ラウンドでは天本ハルカが魅せた。5連続バーディを披露するなどトータル10アンダーまで伸ばし、現時点で首位とは2打差。13位タイから一気にリーダーボードを駆け上がった。
インスタートの10番でバーディが先行すると、14番でもスコアを伸ばし「34」でハーフターン。ただ、その前半から“兆し”はあった。パッティングのライン読みが「惜しかった」と振り返る。
今回と同じコースで行われた2024年の「パナソニックオープンレディース」でツアー初優勝を挙げているが、好イメージがあるがゆえにライン読みに迷いも生じていたという。それでも「外しても“お先”になる距離感を出したらラインが合ってきた」と、ホールを重ねるごとに修正していった。
迎えた後半1番パー4。4メートルを沈めた一打が5連続バーディの号砲となった。続く2番で7メートル、3番パー5では3打目を50センチに寄せ、4番、5番も4メートル以内を沈める。パッティングが一気にかみ合った。
「風が吹くと難しい。距離が長いので気が抜けない」。“65”をマークしながら、浜野を攻略したという感覚はない。ただ、強風下ではボールの落としどころが絞られる。「広くというより、きっちり置きたい」という天本にとって、こうしたコンディションはむしろ性に合う。
今シーズンは開幕戦を40位で終えると、第2戦の「台湾ホンハイレディース」は「食あたり」で棄権。その影響で体重が落ち、飛距離もダウンした。「きつかったです」。思うようなゴルフができない時期が続いた。
それでも現在は飛距離も戻りつつある。「今週からシャフトを3年ぶりに替えて結構ハマっている」というのも好調の要因。柔らかめのスペックに変更したことで、「勝手に走ってくれて、タイミングが合っている」という感覚を得ている。
これまで使用していたのは三菱ケミカルの『ディアマナ ZF(40SR)』だが、今週から日本シャフトの『レジオフォーミュラ MB+(S45)』へと変更した。開幕戦で新しいヘッドを投入したものの、「もう少ししなりが欲しい」とシャフトとのマッチングに課題を感じていた。
一見するとSRからSへの変更で硬くなった印象を受けるが、フレックス表示はメーカーごとに基準が異なる。このケースでは、剛性が高くしっかりした挙動のディアマナに対し、レジオフォーミュラはSでもしなりを感じやすい。「粘ってくれて全体がしなる。それでも振り遅れない。叩きにいける」と、フィーリングは大きく改善された。
飛距離も戻り、ショットの安定感も向上。それにともない状態も上向いている。「今、私が積み重ねなきゃいけないのは毎日60台を出すこと。そこを忘れずに、取れるところで取って、きょうのようなゴルフができれば」。60台は、2週前の「KKT杯バンテリンレディス」第2ラウンドの「69」に続いて今季2度目。初優勝の地で、あの歓喜の再現を思い描く。(文・齊藤啓介)
