<メキシコ・リビエラマヤオープン 初日◇30日◇エル・カマレオンGC(メキシコ)◇6583ヤード・パー72>
実は開幕前日の水曜日、西村優菜はプロアマをキャンセルしていた。理由は「左首の痛み」。先週「シェブロン選手権」で予選落ちした翌日の土曜日、ふとした瞬間に“ピキッ”と痛めたという。
その日から練習場でもアプローチ程度しか打つことしかできず、練習ラウンドもショートゲーム中心。プロアマで回る予定だったアウトコースは、歩いて確認するしかなかった。「当日の朝に球を打って状態をみて(出場するか)決めたい」とも話していた。
この日は早めにコースに入り、ケアから始まった。パターで軽く球を転がしたあとにレンジへ。通常より15ヤードほど落ちた勢いのない球に不安を抱きながらも、出場を決断した。「けさ初めてドライバーを打った。強めの痛み止めを飲んで、なんとか回りきれたかなっていう感じ。ドライバーは毎ショット、痛みがありながらでした」。それでも4バーディ・3ボギーの「71」とアンダーにまとめ、27位につけた。
出だし10番はパー3。アイアンの距離感が不透明ななか、ピン右4メートルにつけた。11番では2メートル、12番でも3メートルのチャンスが到来。「枠内には打てていたので、いい流れでも回れたかな」。いずれも2パットのパーに終わったが、負傷を抱えながらとしては上々だった。
ドライバーに関しては、痛みの影響で左右に散った。最終9番では大きく曲げてピンチを迎えたが、ガッツパーで締めくくり。「グリーンを狙うショットはまずまず。2打目でしっかりカバーできた」とラフが長くないことにも救われた。
どうしても試合に出たかった理由がある。「たぶん、自分に余裕があったら出ていなかった痛み。でもリシャッフル前で残されている試合が少ないので、なんとか。無理をしないっていうのは(頭に)置いていました」。
今大会終了後には出場優先順位を見直すリシャッフルが実施される。現在、西村のポイントランキングは104位。80位以内にジャンプアップして『カテゴリー8』に入ることを目指す。上位勢が軒並み不在で下位選手の多い今大会で予選落ちとなれば、ランキングは大きく下がってしまう可能性もある。そのための“強行出場”だ。
「いろんな処置をしながら、毎日ちょっとずつ、良くできるようにやっている。きょうはケアに専念して、あしたはもう少しいい状態でできれば」。コンディションを整え、辛抱強くチャンスをうかがう。(文・笠井あかり)

