<KKT杯バンテリンレディス 2日目◇18日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6596ヤード・パー72>
5位から出た高橋彩華が7バーディ・ボギーなしの「65」と大きく伸ばし、首位タイに浮上した。「たまに魔球が出るので。今週は左に引っかけです」と自己採点は80点だったが、ミスが出ても2日間でボギーは1個だけ。ほぼ無傷のゴルフで、トーナメントコースレコードの「63」をマークして先にホールアウトしていた鈴木愛に追いついた。
「きょうの魔球は3~5発くらい。左に行くのを嫌がった右プッシュもありました。でも、今週はまだ落ち着いているほうかな」
左ドッグレッグの5番パー4は3番ウッドを握ったティショットを曲げて、左バンカーにつかまった。そこから残り140ヤードの2打目を8番アイアンでグリーンに運んだ。「グリーンの右端が見えるくらいのところから、目いっぱいフックをかけました」。2パットでパーセーブ。「なんとかうまく拾えている」とミスがミスにならないマネジメントが今季の好成績を支えている。
2週前の「ヤマハレディース」で今季初優勝を果たした。3人のプレーオフを制してツアー通算3勝目。世界ランクが94位から75位に上がったことで、¨プランB¨を発動させた。
今大会の最終日翌日の20日に千葉で行われる「全米女子オープン予選会」にはエントリー済みだが、5月25日時点の同ランクで現在のポジションをキープできれば、全米切符が手に入る。1日で36ホールを回る体力勝負の全米予選。できれば、回避したい。
「今週、勝てたらランクは5つは上がるはず。予選には出なくてもいいのかな…と。勝てたら要検討です」
海外メジャーには、これまで3度出場した。2022年と25年の「AIG女子オープン」(全英)はいずれも予選落ちしたが、新型コロナの影響で異例の12月開催となった20年の全米は初のメジャー挑戦で11位に入った。「めちゃ賞金がすごいじゃないですか。全米に出たい!」。軽口をたたいて笑ったあとに、「日本では経験できない刺激がたくさんある。より自分を成長させるために行きたい。自分に足りないものが、たくさん見つかるから、やっぱり行きたい」と口元をキュッと引き締めた。
世界ランク75位以内の資格による全米出場が確定するまで、国内ツアーは今大会を含めて5試合ある。ボーダー上の同ランクではまだ不安。「全米に行くことが今のモチベーションです」。鈴木と首位に並び、3位には4打のリードを持って迎える最終日。「いろんな意味で大事になる1日。このコースはティショットがちゃんと決まるかですね。曲げると難しくなる」。¨魔球¨は封印だ。(文・臼杵孝志)
