<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 最終日◇10日◇茨城GC西コース(茨城県)◇6718ヤード・パー72>
予選をカットライン上の53位で通過した鈴木愛が、最終日に猛チャージを見せた。首位と6打差の11位から出ると、2イーグル・2バーディ・2ボギーの「67」をマーク。4日間を通じてのフィールドベストスコアで、トータル3オーバー・2位に食い込んだ。アンダーパーなしの難セッティングのなか、通算22勝の実力を発揮した。
「予選がギリギリ(の通過)だった。劇的にジャンプアップできたし、正直、ここまで上がれるとは自分も誰も思っていなかった。すごく成長した2日間でした」と手ごたえを得た一日となった。
首位との差もあり、優勝への意識は「全くしていなかった」という。「トップ10に近いところまで上がりたい」という気持ちで臨み、前半はイーブンパーでスコアをまとめた。そして後半、一気にギアを上げた。
12番から連続バーディ。そして15番、ツアー史上最短のパー3でホールインワンを達成した。2024年「ヤマハレディースオープン葛城」以来となる6度目のエースで、賞金200万円を獲得。思わず飛び跳ね、「やった!」と満面の笑みでこぶしを握った。
実測89ヤード、ピン位置は右サイド。通常なら54度ウェッジでフルショットする距離だが、バックスピンでグリーン手前の池に入るリスクを警戒し、50度ウェッジで抑えたショットを選択した。
狙いはピン奥の傾斜に当たり、カップに戻ってくるイメージ。しかし、実際の球筋は想定よりも少し短く、ピン手前に着弾。そのままカップインした。「打った瞬間は、池に入る感じはなさそうだったので、いい感じかなと思ったら(カップに)消えた。いい入り方でした」と笑顔を見せた。
さらに17番パー5では2オンに成功し、15メートルを沈めてイーグル。河本結らと首位に並び、クラブハウスリーダーとしてホールアウトした。しかし、最終組で回る河本が17番、18番で連続バーディを奪って優勝。1991年「宝インビテーショナル」で森口祐子が33位タイから逆転優勝した記録更新こそならなかったが、今季2度目の2位、5度目のトップ10入りと存在感を示した。
好結果の要因は、打ち方を改善したアプローチとドライバーだった。硬く速いグリーンに加え、ラフだけでなくフェアウェイからでもボールを止めにくいコンディションの中、「マネジメントと、絶対にフェアウェイから打つということを、最低限守りました。ドライバーとアプローチがすごく良かったので、ここまでジャンプアップできたのかなと思います」と分析した。
「この週末は予選に比べてすごく良くなった。来週は得意な試合で、その後には全米女子オープンもある。いい状態で迎えられたらと思います」
来週「Sky RKBレディス」は昨年4位に入った大会。そして6月4日に開幕する海外メジャー「全米女子オープン」(リビエラCC/カリフォルニア州)へ。大きな収穫を得た一戦となった。(文・高木彩音)
