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足踏みの桑木志帆は「雑念だらけ」と猛省 4打差逆転にテーマは“脱力”
初優勝を虎視眈々と狙う若手のひとり。桑木志帆が最終日に爆発するか。
配信日時: 2024年5月25日 23時00分
<リゾートトラストレディス 3日目◇25日◇関西ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇ 6545ヤード・パー72>
首位との差はスタート前の1打から4打に広がった。3バーディ・3ボギーの「72」と勝負のムービングデーにスコアを動かすことはできなかった。順位は3位から4位に後退。初優勝を目指す桑木志帆は悔しさを押し殺すように静かに口を開いた。
「結構、風があって、がつがつ行くと罠にはまると思っていたけど、やっぱりバーディが欲しくて、がつがつ攻めてしまった。パットとアプローチでミスしてしまって…。雑念だらけでした」
5番パー4で3パット。課題としていたパットのミスでボギーが先行し、自ら流れを悪くした。2週前に福岡で行われた「RKB✕三井松島レディス」の開幕前に、紹介されたパッティングスタジオを訪れ、脳の使い方を学んだ。恵まれた体格を生かしたパワフルなショットが持ち味で、性格も豪放磊落(ごうほうらいらく)と思われがちだが、実は繊細。特に苦手なパッティングになると思考を司る左脳が働きすぎていた。学んだことは直感を信じる右脳重視のパッティング。2日目までは「しっかり決めて打てるようになった。ラインが見えていた」と手ごたえを感じ取っていたが、優勝を狙える位置で迎えた決勝ラウンドに入ると「使っていたのは左脳ばかり。全然ダメです。マジで」と肩を落とした。
「気合が入りすぎて、アドレナリンも出て、飛距離はいつもより20ヤードくらい飛んで、散らばっていた。冷静なつもりだけど、体が反応して振りすぎてしまう。気持ちをもう少し抑えないといけないですね」
優勝するために何が足りないか、何が余計なのかは分かっているが、一朝一夕にうまくいくはずもない。4打差を追いかけて最終組の2組前から出る最終日。「気合を入れずに練習ラウンドだと思って回りたい。平常心で行きたいです」。メルセデス・ランキング10位で初シードを獲得した昨季は2位が3度ある。今季は開幕から全試合に出場し、トップ10入りは4度。ドライビングディスタンスの順位とフェアウェイキープ率の順位を合算した値のトータルドライビングは1位に立つなど、初Vへの準備は十分に整えている。
「もうちょっと力を抜いていきたい」。その塩梅もまた難しいが、悔しい思いは何度もしてきた。首位とは4打差。右脳を使い、ほどよい脱力で追いかけるには、頃合いかもしれない。(文・臼杵孝志)
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