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見据えるはドラコン連覇 “超飛ばし屋”の幡地隆寛は飛距離マネジメント力アップで好発進

国内男子ツアーは愛知決戦の第1ラウンドが終了し、幡地隆寛が首位発進を決めた。

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2024年9月26日 09時30分

<バンテリン東海クラシック 初日◇26日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>

5月の「関西オープン」でツアー初優勝を飾った幡地隆寛が7バーディ・ボギーなしの「64」をマークし、7アンダーで単独首位スタートを切った。大会恒例のドライビングコンテストでは昨年「350.8ヤード」を記録して初優勝。今年はドラコン連覇と本戦での優勝の2冠を狙う。

国内屈指の飛ばし屋・幡地隆寛のスイング【連続写真】

3番で2.5メートルを沈めてバーディ先行と順調に滑り出した幡地は5、6番で連続バーディ。さらにこの日の実測で240ヤードと距離のある8番パー3ではアイアン型の2番ユーティリティで手前2.5メートルにつけ、前半だけで4バーディを奪った。12番パー5では左サイドのラフから残り60ヤードの3打目が「飛んじゃったんですけど、ピンに当たってOKでした」とラッキーな一打も飛び出し、後半は3バーディ。ショートゲームも冴えて、今季初のボギーなしのラウンドとなった。

先週の2日目は「熱中症になってしまって、後半のハーフをプレーしたら危ないと思った」と人生初の体調不良による途中棄権。それ以前からゴルフの調子は下り坂だった。「Sansan KBCオーガスタ」は猛暑、36ホール決着となった翌週の「フジサンケイクラシック」は連日の悪天候、韓国開催の「Shinhan Donghae Open」は会場に練習場がなかったと理由はそれぞれだが、3試合続けてラウンド後の練習ができていなかった。「ラウンド後の修正ができないままズルズル来ちゃった感じで、そのツケが一気に出た感じで先週、先々週あたりで調子が落ちました」。それでも、開幕前日の練習でアドレスを修正。復調の気配を感じつつ、初日を迎えていた。

幡地といえば、なんといっても飛距離が武器。「ピンが奥のパー4はラフでもいいと思ってドライバーを持っています。各ホール、右がダメ、左がダメというのはあるんですけど、その幅には打てています」。フェアウェイキープは14ホールで6回と50%を下回ったが、それも計算のうち。ラフからでも短いクラブでしっかりピンを攻め切った。

国内ツアー開幕前の3月にアジアンツアー、オーストラリアンツアー共催の「ニュージーランドオープン」で初優勝。「勝つってこういう感じなんだという感覚が得られて、すごく大きかったですね」。この経験を生かし、国内ツアーでも初優勝と、今季は31歳にして飛躍のシーズンを過ごしている。

初日に首位に立っても慌てず騒がず「2日目もノーボギーでいけるほど甘くはないと思うので、まずは決勝ラウンドに向けての準備ができるようなラウンドにしたいですね」。ディフェンディングチャンピオンとして臨むドラコンだけでなく、本戦でも飛距離と冷静さを武器に優勝を見据えて戦い抜く。(文・田中宏治)

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