2勝目の壁を破った片岡大育、優勝を引き寄せたボール変更の決断
『トップ杯東海クラシック』でツアー2勝目を飾った片岡大育。プロ9年目の2015年、『関西オープン』でうれしい初優勝を飾った。さらなる飛躍を期待されて迎えた今季は、後半戦に入ってグングン調子を上げ、ついに悲願の2勝目。その要因は思い切ったボール変更にあった
配信日時: 2016年10月3日 09時35分
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谷原秀人、池田勇太に競りかったメンタル面での成長
「全体的なショットの技術などが上がっていると思いますし、距離も出てきていると思います。この1ヶ月の経験がすごく活きていますね」と、初優勝から2勝目までの成長を振り返った片岡。
『フジサンケイクラシック』から3試合連続トップ10入りを果たし、迎えたツアー2勝目。順調なプロセスに見える半面、『フジサンケイクラシック』と『ANAオープン』では、ともに最終日最終組ながら追い上げ及ばず競り負けるという、悔しい思いをした。
中でも悔しかったのは『ANAオープン』3日目、最終18番のダブルボギーだろう。『トップ杯東海クラシック』2日目を終え首位タイにつけた片岡だが、「(3日目にも)しっかり伸ばしていかないといけないので、それなりに伸ばすつもりですが、ANAオープンの18番も忘れてはならない。攻めるところは攻めて、失敗したときに一度引いて考えられるか。最後の最後まで勝負をもっていくためには、その勝負どころをハッキリとしなければいけないと思いました」と、経験のなさを課題にあげた。
だが、3日目に伸ばしあぐねて3位に後退したものの、最終日に“66”と会心のラウンドで逆転勝利。現在賞金ランキング1位の谷原秀人と同3位の池田勇太という、自身よりもはるかに優勝争いの経験値を誇る強者との争いとなれば、苦い思い出がよみがえらないはずはない。それでも、「2〜3試合いい戦いしてきて、最後勝てなくて…。“これから勝てるのか”という不安な気持ちが大きかったので。最後まで(池田)勇太さんと競って、どっちが勝つかわからない状況で、最後に勝ててうれしいとしか言いようがない」。
優勝がかかる最終18番のセカンドショット。残り179ヤードを6番アイアンで振り抜き見事にグリーンを捉え、パーセーブできたのは、大きな自信となったことだろう。「誰が相手ということではなく、自分がいいプレーをしないと勝てない」と優勝会見で語ったとおり、平常心のラウンドを心がけ、最終組で唯一のノーボギーラウンド。安定したプレーの随所に精神的な成長が見えた。
『フジサンケイクラシック』から3試合連続トップ10入りを果たし、迎えたツアー2勝目。順調なプロセスに見える半面、『フジサンケイクラシック』と『ANAオープン』では、ともに最終日最終組ながら追い上げ及ばず競り負けるという、悔しい思いをした。
中でも悔しかったのは『ANAオープン』3日目、最終18番のダブルボギーだろう。『トップ杯東海クラシック』2日目を終え首位タイにつけた片岡だが、「(3日目にも)しっかり伸ばしていかないといけないので、それなりに伸ばすつもりですが、ANAオープンの18番も忘れてはならない。攻めるところは攻めて、失敗したときに一度引いて考えられるか。最後の最後まで勝負をもっていくためには、その勝負どころをハッキリとしなければいけないと思いました」と、経験のなさを課題にあげた。
だが、3日目に伸ばしあぐねて3位に後退したものの、最終日に“66”と会心のラウンドで逆転勝利。現在賞金ランキング1位の谷原秀人と同3位の池田勇太という、自身よりもはるかに優勝争いの経験値を誇る強者との争いとなれば、苦い思い出がよみがえらないはずはない。それでも、「2〜3試合いい戦いしてきて、最後勝てなくて…。“これから勝てるのか”という不安な気持ちが大きかったので。最後まで(池田)勇太さんと競って、どっちが勝つかわからない状況で、最後に勝ててうれしいとしか言いようがない」。
優勝がかかる最終18番のセカンドショット。残り179ヤードを6番アイアンで振り抜き見事にグリーンを捉え、パーセーブできたのは、大きな自信となったことだろう。「誰が相手ということではなく、自分がいいプレーをしないと勝てない」と優勝会見で語ったとおり、平常心のラウンドを心がけ、最終組で唯一のノーボギーラウンド。安定したプレーの随所に精神的な成長が見えた。