新構造フェースの開発で「ギリギリ高初速」が新たなステージへ
ドライバーの「飛び」に定評のあるPRGRから革新的な新モデルがリリースされた。それは4つの素材を複合した独自の「DUOフェース」を搭載した『RS DUO』シリーズだ。
これまでPRGRは「チタン」単一でフェースを開発してきた。前作『RS JUST』シリーズでは、フェース中央に重心点・最大たわみ点・最高CT点を集中させる「4点集中設計」を採用することで、初速性能を高めた。一方で、「チタン」単一で性能を高めることに限界が来ていたことも事実だった。そこでPRGRが新たに考案したのが4つの素材を複合する「DUO フェース」だ。
「DUO フェース」で採用された4つの素材とそれぞれの役割を解説していこう。表面にあり、ボールと直接接するアウターカバーには「カーボン」が採用されている。「カーボンアウターカバー」は、ボールを受け止める役割を果たす。ブラスト処理を施し、スコアラインを入れることで、ウェットな状態でも高いパフォーマンスを発揮する。
続く第2層には「ナイロンメッシュ」、第3層には「特殊弾性接着剤」が使用されている。これら2つは合わせて「SOFT DUO インナー」と呼ばれ、「ナイロンメッシュ」の網目に「特殊弾性接着剤」が入り、「DUO フェース」の中間層の厚さを均一に調整。アウターとコアの性能を生かしながら、エネルギーロスを極限まで抑えることで、効率良く初速を高める役割がある。
そして、最も奥にあり、大きなたわみでパワーを生むのが第4層の「チタン」で作られた「極薄高反発フェース」だ。従来よりも薄く仕上げたチタンフェースで、広い範囲で圧倒的な初速性能を実現。同時に弾きを感じる爽快な打球音も魅力となっている。
4層複合の「DUO フェース」のメリットは、まず「カーボン」がボールを“受けて”、次に「チタン」が強烈に“弾き出す”「ダブルインパクト」にある。
まずボールコンタクトした瞬間の「ファーストインパクト」では、表面の「カーボンアウターカバー」が効果を発揮。微細にたわむことでボールを受け止め、あらゆるコンディションでスピンを安定させることが可能となる。
そして、続く「セカンドインパクト」では、奥の4層目にある「極薄高反発フェース(チタン)が大きくたわんで反発力を発揮。ボールのつぶれ過ぎを防ぐことでエネルギー効率が最大化され、初速が伸びてくれる。
“4層複合”構造を採用することで、それぞれの素材が持つ特性を生かし、今までにない初速性能と弾道の安定を実現したのが「DUO フェース」なのだ。まさにPRGRが培ってきた「ギリギリ高初速」の性能が新たなステージへと進化したと言えるだろう。
『RS DUO』と前作『RS X』を試打比較 平均2.9m/sも初速アップ!?
“4層複合”フェースによる「ダブルインパクト」でかつてない初速性能を実現した『RS DUO』。果たして、どれほどの性能アップを果たしているのか。2人のテスターに前作『RS X ドライバー』と同一シャフト・同一ロフトで弾道計測を行い、フェースによる初速性能の違いを検証してもらった。
まずは「チタン」単一で作られた「4点集中設計」フェースを搭載した前作「RS X ドライバー」を試打。十分な初速性能の高さがあった一方で、「チタン」単一ゆえの球離れがやや早い傾向が見られた。
「金属的な良い音がしますが、ボールの球離れが早く、ややエネルギーロスがある印象です」(谷口)
「強い弾きでスイートエリアも広いですが、打感はやや硬めでした」(田辺)
続いて、『RS DUO』シリーズの『RS ドライバー』を試打。シャフトやロフト、計測器など、条件を揃えての試打だったにも関わらず、谷口、田辺の両名とも圧倒的な初速アップを記録した。
「明らかに初速が伸びます。受けて弾く今までにない感覚で気持ち良く叩いていけます」(谷口)
「バランスの良さで気持ち良く振り抜けて、ボールを押し込む感覚で初速が伸びました」(田辺)
「チタン」単一ではやや硬めだった打感も、“4層複合”の「DUO フェース」になるとフェースに乗る感覚がありつつ、金属音が出て弾く今までにない感触に変化していた。『RS DUO』シリーズは、初速性能だけでなく、フィーリングも大きく向上したと言える。
谷口は、「DUO フェース」の『RS ドライバー』を打つことで、“2度弾く”感覚が得られたと話す。
「『RS DUO』でボールを打つと、最初にカーボンが“受ける”感覚があり、遅れて爽快な金属音がします。心地良い打感で、効率良く初速が出ていました。初速を上げるには、インパクトでヘッドを止めるようにして、強い圧をかける必要があります。本来はパワーと技術がいることですが、『RS DUO』はクラブの性能でそれを実現していることに驚きました」(谷口)
田辺も、『RS DUO』のフィーリングの良さに好感触を得たようだ。
「打ち比べてみると、チタン単一と比べて、打感・弾き共に明らかな進化が感じられました。この勝手にボールを押してくれるような感触は今までにないものでした。表面のカーボンが効いているのか、スピン量が安定して、飛ぶ弾道になりやすいことも魅力ですね」(田辺)
好みの弾道で『RS DUO』を選ぼう
『RS DUO』シリーズでは、弾道特性をくっきり分けた3タイプのドライバーを用意。いずれも革新的な4層フェースで高い飛距離性能を備えている。スイング理論にも精通する谷口に、選び方のポイントについて聞いた。
「『RS DUO』はどのモデルも重心距離が短めで、シャフトの余分なしなりがないのでミートしやすくなっています。幅広いレベルのゴルファーが、飛びと方向性を両立できるドライバーなのは間違いありません。『RS ドライバー』は性能バランスが良いので、第一の選択肢になるでしょう。より安定感を求めるなら『RS MAX ドライバー』、左のミスを抑えながら強弾道で飛ばしたいなら『RS F ドライバー』がおすすめです」(谷口)
ここからは、モデルごとの詳細について解説していく。まずはバランスの取れた性能で中・高弾道ドローが打ちやすい『RS ドライバー』だ。
「ど真ん中の性能で振りやすく、爽快な打音で飛距離が出ます。重心距離が短く、適度につかまるので、安定したドローが打てます。キレイな顔で、フェースが少し前に出ている感じがあるので、強くボールを押していけます」(谷口)
投影面積が大きめで、最大級の寛容性を備えたモデルが『RS MAX ドライバー』だ。安定したつかまりで右のミスを防ぎながら、直進性の高いボールで真っすぐ飛ばせる。
「ヘッドが大きく見えて安心感があり、方向のブレが小さいので楽に打てます。強く叩いても吹け上がることなく、ネジレの少ない真っすぐな球で飛ばせます。大きさの分、こもる感じで打感が軟らかく感じられます。打ち出しが上がるけど、変に吹けることもないので、キャリーが伸びてくれます」(谷口)
最後はシャープな顔で、強く叩ける『RS F ドライバー』だ。
「浅重心で初速性能が高く、低スピンの強弾道で叩くほどに飛ばせるヘッドです。左のミスを消したい人や吹け上がりを抑えたい人にピッタリなモデルです。“4層複合”の『DUO フェース』がしっかりボールを受けてくれるので、右に滑るミスが出にくいこともポイントです」(谷口)
ドライバーの新しい時代の到来を告げるPRGRの『RS DUO』。全ゴルファーの夢である“飛距離アップ”を叶える上で、最高のギアの一つであることは間違いなさそうだ。