日本でも起こったタイ旋風、支えたのはなんと“兵庫発”の地クラブ
タイのポラニ・チュティチャイが国内女子ツアー「ヨネックスレディス」で初優勝を挙げた。米国女子ツアーではアリヤ・ジュタヌガーンがツアー初優勝からなんと3週連続優勝。米国男子ツアーではキラデク・アフィバーンラトが「マスターズ」で活躍するなど、世界で“タイ旋風”が巻き起こっている。その流れが日本にも上陸した形だが、チュティチャイの優勝で衝撃だったのは、愛用のドライバーが“地クラブ”だったことだった。
配信日時: 2016年7月5日 01時50分
タイで人気の理由は性能だけではない!?
タイで人気を博したのは、バルドのクラブをポーナノンのコーチに当たる、タイにおける女子プロの先駆けの選手が使い始めたのがきっかけだったという。そのうちクチコミで“飛ぶ”とひろまり、徐々に人気は拡大。ポーナノンとこの2月に契約会見をして、その評価は不動のものとなった。人気が出たのは、もちろんクラブが素晴らしかったのもあるだろうが、梅本氏のキャラクターが大きかったと話す関係者もいる。利益よりも楽しさ、それを追求する姿勢と明るいキャラクターが異国の人々の心をつかんだのだろう。
タイ人ゴルファーの活躍で脚光を浴びたバルド。これまでと違う注目の集め方をしたメーカーは、作り手もやはり“普通”じゃないようだ。チュティチャイはこれから「もっとバルドのクラブを使いたい」と試合で話していたが、「フェアウェイウッド、ユーティティ、アイアン、全部そうなればね。望むものを使ってくれればいいんですけどね」とメーカーとしては強制することはないという。このある意味“ゆるい”関係性を許してくれるのもチュティチャイとしてはありがたいのだろう。タイに愛され、タイを愛する代表が経営するバルド。独自のものづくりのこだわりといい、バルドはしっかりとした“個性”があるクラブメーカーだった。
「いろんなものがある世の中のほうが、面白いじゃないですか」(梅本氏)。クラブ選びもそうだ。大手だけじゃなく、地道に頑張る地クラブメーカーは多いのだ。クラブを選ぶ際、そういう選択肢をとってみるのも面白いだろう。日本にはまだまだ面白い作り手がいる――いいことをタイ人ゴルファーに教えてもらった。
文・小路友博
タイ人ゴルファーの活躍で脚光を浴びたバルド。これまでと違う注目の集め方をしたメーカーは、作り手もやはり“普通”じゃないようだ。チュティチャイはこれから「もっとバルドのクラブを使いたい」と試合で話していたが、「フェアウェイウッド、ユーティティ、アイアン、全部そうなればね。望むものを使ってくれればいいんですけどね」とメーカーとしては強制することはないという。このある意味“ゆるい”関係性を許してくれるのもチュティチャイとしてはありがたいのだろう。タイに愛され、タイを愛する代表が経営するバルド。独自のものづくりのこだわりといい、バルドはしっかりとした“個性”があるクラブメーカーだった。
「いろんなものがある世の中のほうが、面白いじゃないですか」(梅本氏)。クラブ選びもそうだ。大手だけじゃなく、地道に頑張る地クラブメーカーは多いのだ。クラブを選ぶ際、そういう選択肢をとってみるのも面白いだろう。日本にはまだまだ面白い作り手がいる――いいことをタイ人ゴルファーに教えてもらった。
文・小路友博