2014年大会では、戦略を巡って米国キャプテンのトム・ワトソンとチームメンバーとの間に試合中から不協和音が鳴り響き、大敗とわだかまりを残す結果になった。
そんな負の遺産だけは残してほしくない。前週のツアー選手権で5年ぶりの復活優勝を遂げ、世界中を沸かせたウッズが、その翌週のライダーカップで瞬く間に批判の的にされ、大勢の人々にもたらした感動が台無しになってしまってしまうのは、あまりにも残念。
勝利には結びつかなかったが、うめき声を上げながら深いラフから渾身の力で球をかき出したウッズの姿は「母国のために勝ちたい」と言っていた。自らの池ポチャが母国の敗北を決めることになったミケルソンの申し訳なさそうな顔も忘れられない。
だが、セルヒオ・ガルシアとリッキー・ファウラーが互いの勝敗やチームの勝敗に関わらず、何秒間も固く抱き合い、爽やかな笑顔で互いの健闘を讃え合っていた場面は、とても心地良かった。
マイクを向けられたガルシアは、勝利の喜びもさることながら「この大観衆こそが素晴らしい」と、最終日にル・ゴルフ・ナショナルに詰め寄せた5万人の観客をたたえ、感謝していた。