<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第8戦 リオン・ドール コーポレーション/ゴルフパートナーチャレンジカップ by ゼビオグループ(1日競技)◇ボナリ高原ゴルフクラブ(福島県)◇6428ヤード・パー72>
マイナビ ネクストヒロインツアーで活躍する和久井麻由が、新たな道を切り開こうとしている。プロテスト2次予選をおよそ3週間後に控えるなか、タイで行われた韓国女子ツアー(KLPGA)の海外選手用予選会(インターナショナルQT)に挑戦。4位に入り、ファイナルQTの出場権を獲得した。
もちろん、断言するいまの目標は「日本のプロテストに受かりたい」。そのかたわら、コーチなどの助言もあり、「勢いとノリで」韓国ツアーのQTを受けることを決めた。「最終的な目標には世界で戦いたいというのもある。韓国はレベルが高いみたいで、いまの自分がどこまで戦えるのかを知りたいと思った」。そして自身が期待していた以上の“手土産”を持って帰国することができた。
今回の結果により、来季の韓国2部ツアー(日本でいうステップ・アップ・ツアー)の出場権は手中に収めている。そして11月に開催予定のファイナルQTを突破すればレギュラーツアー出場権を獲得できるが、その挑戦については未定だ。
「(別の選択肢が)あるとないでは、気持ちも全然違うと思って受験した。韓国のファイナルQTは、日本のプロテストに受かったら、また考えようと思っています」。まもなく行われる日本のプロテスト2次予選、そして最終(10月29日~11月1日)にまずは集中。その結果やスケジュール、体調を踏まえて“人生設計”を描いていくつもりだ。
夏になるにつれて、調子も右肩上がり。「人生のなかで一番くらいにショットが荒れていて直るのかなという心配しかなかった。意見を聞いたり相談したりして、3カ月くらいかかったけれど、アンダーが出せるようになってきた」。昨季2位だったポイントランキングは現在46位。ここからギアを入れ直し、春の遅れを取り戻したい。
「前半戦は調子が悪くて悔しい試合ばかりだった。後半戦は優勝を狙って、ポイントを上げていきたいです」。海外で得た自信を力に、2年ぶりのマイナビ ネクストヒロインツアー優勝を目指す。(文・笠井あかり)