<JMイーグルLA選手権 初日◇16日◇エル・カバレロCC(カリフォルニア州)◇6679ヤード・パー72>
フェードヒッターの馬場咲希がドローを習得し始めたのは、昨年のこと。ルーキーとして米ツアーを転戦する中で、技術の幅の必要性を感じた。「“フェード一辺倒!”からドローが少しずつ打てるようになってきた。アドレスを変えて、スイングは一緒」。練習場では「抵抗をなくすために」あえて左に“曲げる”ことにも取り組んでいる。その積み重ねが、きょう、スコアにつながった。
ロサンゼルス郊外に位置するエル・カバレロCCは、ティショットでドローが打ちやすいという声も多く聞かれる。やや左ドッグの後半2番では会心の一打が出た。「かなり苦手だけど、超いいドロー。フェアウェイのメッチャ真ん中でした」。そんな成長を実感しながら、6バーディ・1ボギーの「67」発進。スコアにも内容にも満足げで、思わず笑みがこぼれた。
「手がかじかむくらい寒かった」という早朝ティオフながら、いずれも2.5メートル前後に絡めて3連続バーディのロケットスタート。前半13番ではティショットを曲げて、木の根元にボールが残るタフな状況となった。それでもグリーンを捉えると、20メートル級のロングパットを2打で沈めてパーセーブ。14番でもバーディを奪うなど今季ベストスコアを更新し、「イイ感じ」とうなずいた。
“ドローを打てるようになる”という課題に対して、試合中に挑戦することにこそ意義がある。「去年は結果を気にしすぎて(試合でトライ)できなかった。でも、それをやった方が結果につながると思った。今年は今までできなかったことを、試合でできるようになりたい」。5アンダーは首位と4打差の14位発進。「スコアを伸ばしていけるように」と意気込んだ。
単独首位に立ったのは、「63」をたたき出した岩井千怜。「日本で回っているときの感覚を思い出しながら。伸ばし合いのシチュエーションはたくさんしてきた。そのフィーリングを蘇らせていました」と一日を振り返る。前半に5連続バーディ&イーグルを奪って『29』を記録。後半さらに2バーディを奪って、伸ばし合いのリーダーボードを引っ張った。
30グラム台のドライバーシャフトを実戦投入した山下美夢有、勝みなみは、馬場と同じく5アンダー・14位発進。今週もロサンゼルスで日本勢が存在感を示している。(文・笠井あかり)

