2週前にロサンゼルス郊外の名門・リビエラCCで開催された「全米女子オープン」で今季のメジャー2連勝を飾ったネリー・コルダ(米国)が、マンハッタンに降り立った。
先週の「ダウ選手権」を戦い終えたネリーは、ナショナルオープンの優勝トロフィーを抱えてNBCで大人気の情報・ニュース番組「TODAY」に出演するなど、女子アスリートでは異例のメディアツアーを行った。
スタジオでライトを浴びながら、リビエラでの1メートル弱のウィニングパットを沈めたときの胸中を「緊張のあまり、手の感覚がなくなってしまった」と吐露。「外さないように、外さないようにと何度も繰り返して、そして少し引っかけたの…でも最後は、ボールはカップに沈んだ。とにかくそれが一番大事なことだから」と笑った。
ニューヨークは、今週はロングアイランドのシネコックヒルズで男子メジャー「全米オープン」が開催。また先週はニューヨーク・ニックスが53年ぶりにNBAファイナルを制して街はお祭り騒ぎと賑わっている。
ネリーが初めて全米女子オープンに出場した2013年大会は、ロングアイランドのセボナックGC。「予選会から出場権を得て初めてトッププロを見た。ミシェル・ウィーと練習ラウンドをして、『私は将来プロゴルファーになりたい』と強く思ったのを覚えている」と語った。同じように夢を見る子供たちには「波に乗って、ローラーコースターかもしれないけど、でも夢は大きく持って」とメッセージを送った。
その後、トロフィーとともにニューヨーク証券取引所を訪問。タイムズスクエアでは自身の大写しされたナイキ社のビルボードを見つけてびっくり。さらにマンハッタンの街中ではジュニアガールズたちに取り囲まれて「ネリー!ネリー!」と大合唱。一人ひとりにサインをするとガールズは大喜びだった。
男子ゴルフでは4月の「マスターズ」を制するとグリーンジャケットを手にニューヨークを訪れ、メディアツアーが行われる。2025年にマスターズを初制覇したローリー・マキロイ(北アイルランド)は、グリーンジャケット姿で「トゥナイトショー」に出演。同年は7月に全英オープンを制したスコッティシェフラー(米国)が同ショーに出演した。
女子アスリートでは数少ないメディアツアーにLPGAツアーコミッショナーのクレイグ・ケスラー氏は「ネリーは紛れもないスーパースター。スーパースターはスポーツの発展に貢献しファンを増やしてくれる存在。メディアツアーはごく一部の選手にしか手に入らない機会。ネリーの功績を物語っている」とコメントしている。
今季はすでにメジャー2勝を含む、4勝を挙げて世界ランキング1位に君臨。世界の女子ゴルフ界をけん引する、まさにスーパースターの1日だった。(文・武川玲子=米国在住)
