<シェブロン選手権 初日◇23日◇メモリアル・パークGC(テキサス州)◇6811ヤード・パー72>
前半16番パー5で、原英莉花はフィールド唯一のダブルボギーを喫した。池越えの3打目は残り125ヤードで風はフォロー。PWか50度ウェッジで迷ったすえ、PWを短く持つことを選択した。「ダフりました。あ~あ、って」。5オン2パットとなった。
直後の17番でバーディを奪っても、最難関18番で再びダブルボギー。ショートサイドのバンカーから寄せきれず、3パットも重なった。前半は4オーバー。2021年「AIG女子オープン」(全英)以来5年ぶりのメジャーで、重い空気が漂った。
「脳みそで自分がめっちゃお話ししているんです」
“英莉花節”で切り出す。こうすればいい、いまのはこうだった、あそこにいきたくない、ああなったらどうしよう……。目の前の一打に集中すべきなのに、思考が巡り続けてしまう。「脳みそがしゃべりすぎている」と表現する。
昨年、米下部エプソン・ツアーを戦っていたころは、好調だったこともあり、脳みそはおしとやかだった。それが今年、ツアールーキーとして米ツアーを転戦するなかで、思うようにいかない日々が増えていき、ザワザワと“話し出した”。
「ミスを重ねて、うるさくなってきました。これがマジで課題。できたときはすごい力を持っていると自分でも思うけれど、逆のパターンもすごく多い。黙ってもらえるようにしたい(笑)」
きょうはそれを「呼吸」で払しょくした。「呼吸が乱れているのかな、と。吸って吐くことを意識しました」。後半アウトは3バーディ・ボギーなし。これが原の“集中の呼吸”だろうか。
1オーバーまで戻して、59位でフィニッシュ。結果的にカットライン(65位タイまで)圏内で2日目を迎えることができる。「あしたに少しは希望を持てるラウンドで終われた。きょうダメだったところを取り戻していけるように頑張りたい」。まずは1番のティイングエリアで息を整える。(文・笠井あかり)

