<すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント 初日◇28日◇イーストウッドカントリークラブ(栃木県)◇6867ヤード・パー72>
ツアー通算31勝の片山晋呉は昨年6月、椎間板に細菌が感染する化膿性椎間板炎と診断され、約2カ月の入院生活を送った。シニア開幕戦から戦列復帰し、3試合目の「リョーマゴルフ 日高村オープン」では優勝争いを演じて2位に入った。レギュラーツアー「日本プロセンコーグループ杯」は12位で予選通過するなど、存在感を見せている。
今大会は5バーディ・1ボギーの「68」をマークし、首位と3打差の10位タイで滑り出した。ひときわ目を引いたのが、アイアンに挿されたティファニーブルーのシャフトだ。
「これ、オリジナルで作ってもらった世界初のシャフトなんです」。ブランドパートナー契約を結ぶ高級シャフトメーカー・TRPXが手掛けたモノ。2024年に片山が同社の形状記憶合金入りシャフトを使用したことでも話題になった。
今回のシャフトはリョーマゴルフ 日高オープンから投入。「プロが使える、ケガをしにくいをコンセプトにしました」と、派手な見た目だけでなく、機能性もしっかりしている。
重量帯は110~115グラムほどで、男子プロでもしっかり振れる。カーボンシャフトはスチールに比べて振動吸収性に優れているため、ケガをしにくいといわれるが、今回はさらに「振動吸収材を入れてもらいました」と、片山のアイデアにより衝撃が体に伝わりにくくなった。
「“バシッ”と打っても変な衝撃が全然ないんですよ。体にやさしいです」とニンマリ。カーボンは時に飛びすぎることもあるが、「そんなことは一切なくて、自分が求める弾道を打ちやすい」と、球筋をコントロールする片山が操作性にも合格点を与えた。
手首やヒジなど関節の痛みを抱えるシニアゴルファーは少なくない。片山のアイデアから生まれた新シャフトは、ゴルファーの長寿化にひと役買うかもしれない。(文・小高拓)
