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“ほどきが早い”フェービー・ヤオ ダウンスイングからインパクトまでの技術に注目【辻にぃスイング見聞】

“ほどきが早い”フェービー・ヤオ ダウンスイングからインパクトまでの技術に注目【辻にぃスイング見聞】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2018年12月18日 16時09分

シャフトがほぼ地面と平行になる“ほどきの早さ”【スイング写真】

ほどきが早いと、その分ヘッドが体の回転よりも早く前に流れて振り急ぐケースも出てくる。しかしフェービーは、顔の左にカベを作ることで、しっかりとヘッドが後からついてきて、ジャストタイミングでボールを捉えることができる。そのスイングを見ると、インパクトまで顔の位置は変わらない。そして、もう1つ注目すべきが、インパクト時の右腕。

「インパクト時に、右ヒジが伸びてしまってはいけません。ここではヒジが少し曲がっていて、フォローで押し込むという動きが必要になってきます。こうすることで、ボールがフェースに乗っている時間も長くなります。フェービーさんの、ボールをしっかりと乗せて、運ぶ技術がここに出ています」

例えばボクシングでも、腕が伸び切った後に当たるパンチよりも、ヒジが曲がった状態でヒットして、その後にグッと押し込んだ方が威力は強い。インパクト時に曲がっている右腕が、フォロースルーでのリーチを生み出し、曲がらない球を生み出す。フェービーの正確なショットのヒミツを、そこに見出すことができた。

フォロースルーでのリーチが曲がらない球の秘訣【スイング写真】

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

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