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ジャンボ超えならず 蝉川泰果が悔しさ吐露「いろんなホールが悔しい」
蝉川泰果はルーキー・杉浦悠太に惜敗。史上最年少の日本タイトル3冠はおあずけとなった。
配信日時:配信日時: 2024年7月7日 07時55分
<日本プロゴルフ選手権 最終日◇7日◇富士カントリー可児クラブ 志野コース(岐阜県)◇7201ヤード・パー72>
「いろんなホールが悔しい」。蝉川泰果は苦々しい表情で最終ラウンドを振り返った。首位との2打差を追いかけたが、「71」で栄冠にあと一歩届かず。プロ日本一の称号は、ルーキー・杉浦悠太の手に渡った。
「16番のパーパットを外したのが全て。前半もバタバタしたティショットがあって、パーセーブできる位置からガッツボギーだったり、逆にボギーで耐えるのが必須な状況も続いている。そういったボギー数の多さで、杉浦選手に届かなかった」と敗因を分析した。序盤からティショットを曲げる場面も目立ったが、「プレッシャーがかかった時にまっすぐ打てていなかった」ことも悔やむ。
だが、ファイティングポーズは最後までとり続けた。「(杉浦が)18番のティショットでボールがバンカーにあるのを見て、ワンチャンあるな、と」。蝉川のティショットはフェアウェイど真ん中。絶好の位置からのセカンドショットだったが、ピンをとらえることはできなかった。10メートル近いバーディパットは入らず、杉浦に1打差で惜敗した。
ジャンボこと尾崎将司を超える23歳178日での最年少日本タイトル3冠がかかっていたが、快挙達成は来年以降に持ち越しとなった。それでも昨年大会に続く2位タイフィニッシュという結果を素直に喜ぶ。「メジャーのタフなセッティングで去年同様2位で終えられた。成長している。良かったです」。
今季は「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」の10位タイが最高だったが、それを大きく更新。「要所、要所のアプローチだったり、パッティングだったり、去年に比べて決め切れている部分が少ない」と課題を述べつつも「これから頑張っていきたいです」と目線は次戦に向いている。この敗戦が蝉川をさらに強くさせるはずだ。(文・齊藤啓介)
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