<メキシコ・リビエラマヤオープン 2日目◇1日◇エル・カマレオンGC(メキシコ)◇6583ヤード・パー72>
渋野日向子が日米通じて5試合ぶりの予選通過を果たした。97位から出た2日目に3バーディ・1ボギーの「70」をマーク。トータル2オーバー・62位でカットラインに滑り込んだ。
「もどかしいラウンドが続いていたので、きょうはやるしかないと決めてスタートした。ゼロには戻せなかったけれど、なんとか耐えた。出だしから攻めたショットを続けられました」
5番パー5はウッドで段上8メートルに2オン。イーグルトライは惜しくも外れたが、「思った通りに打てた。“これなら大丈夫”と次に行けた」。取りたい場所でイメージ通りのバーディ。前半は左右前後に振られたピンを攻め続けてバーディパットを打ち、グリーンを外してもアプローチで丁寧にカバーした。
折り返し直後の10番では3パットのボギーを喫した。それでもこの日はこのひとつだけ。ウェッジで2.5メートルにつけた13番パー5で取り戻すと、16番は残り127ヤードからPWで1メートルにつけてバーディを奪った。ホールアウト時点でトータル2オーバーは67位タイと圏外だったが、ほどなくしてカットラインが下がり、通過が決まった。
初日に出遅れ、2日目に巻き返しを目指す。今季はそんな予選ラウンドが続き、週末への切符を逃してきた。「不安はありながら(朝の)練習をしていたし、きのうもなかなか切り替えができなかった。でも、スタートに立った時に“やるしかない”と思った」。パーオン率は55.6%(10/18)と決して高くはないが、これはピンを攻めた結果、わずかにカラーにこぼれたものも多く含まれている。
アンダーパーは3月「フォード選手権」2日目以来、5ラウンドぶりとなる。「最近、アンダーが出せないから。ひさしぶりに出てうれしいというか…。プロは出て当たり前だけど、どうやってアンダーを出せばいいか分からなかったりした」。今季序盤の苦悩を、このように率直に語った。
そして、こんな自覚もあった。「最近は(組が詰まって)待たされながらも、自分のプレーが遅かったりが多かった。きょうは淡々とできていたと思うから、前に追いつきまくってました」。決断力の速さと思いきりの良さでプレーテンポがとても早いことで知られている。そんな持ち味にも、改めて気づくことができた。
「きょうは最小限のバーディの数で最小限のボギーの数」とちょっぴり自虐的に振り返りながら、胸をなでおろす。「どこかで乗り越えなきゃいけないと思っていた。とりあえず、きょうは頑張れた。風のなかいいショットもあったし、やるべきことはできた」。納得のいくプレーを重ねていくことが、いまの渋野の力になる。(文・笠井あかり)

