「シェブロン選手権」に出場し、今後の日本ツアーでの活躍も期待される神谷そら。圧倒的な飛距離が武器の彼女のスイングをプロコーチの南秀樹が分析。アマチュアが参考にしたいポイントも教えてもらった。
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平均飛距離260ヤード超を誇るツアー屈指の飛ばし屋です。デビュー当初は体をフルに捻転させた全力スイングが印象的でしたが、最近は安定感が増しているように感じます。
そう感じさせるのが、切り返しからダウンスイングにかけての動きです。トップではシャフトが地面と平行を過ぎるまで上がるオーバースイングですが、切り返しで体を沈み込ませることで、クラブをオンプレーンに戻しています。その過程ではレイドオフのようにシャフトが寝る瞬間もありますが、右股関節の動きが秀逸で、捻転差を維持したまま体を開かずに粘り強く使えているため、クラブは寝すぎることなくプレーン上を下りてきます。バックスイングで、右ヒジを伸ばして手元を遠くに上げているのもポイントです。
インパクトからフォローにかけても力強い動きです。前傾を保ったまま、右ヒジが曲がった状態でインパクトを迎え、その後一気に解放します。フォローでは右肩、右腰が頭より前に出ており、体全体でボールを押し込んでいることが飛距離につながっています。
同じオーバースイングでも、神谷選手のように腕の三角形をキープし、体の回転で作ったトップであれば飛距離アップにつながります。一方で、体が回らずトップで右ワキが開き、シャフトがクロスするようなオーバースイングは、クラブが極端に寝る原因となるため、修正が必要です。
アマチュアが改善すべきポイントはバックスイングです。手元が腰の高さに来たとき、シャフトが地面と平行になる形を意識しましょう。腕の三角形を保ってクラブを上げれば、手元よりヘッドが上に来ることはありません。もしヘッドが上に来る場合は、手首のコックの使い過ぎや、右ワキが締まり過ぎている可能性があります。神谷選手のように右ヒジを軽く伸ばし、グリップを体から遠ざけるイメージを持つと良いでしょう。
また、腰より上にクラブを上げる際は重心位置も重要です。右足に乗り過ぎると体が回りにくくなり、手上げやリバースピボットの原因になります。重心は中央に置き、体の回転に合わせて徐々に右足へ移るよう意識することが大切です。
■神谷そら
かみや・そら/2003年生まれ。岐阜県出身。ルーキーイヤーに初優勝を挙げると、国内メジャー「日本女子プロゴルフ選手権」で2勝目を達成。25年に女子ツアーで2勝を挙げてメルセデス・ランキング2位に。ドライビングディスタンスは261.92ヤードで1位に。郵船ロジスティクス所属。
■解説:南秀樹
プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。㈱ボディスプラウト所属。
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