<中日クラウンズ 2日目◇1日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557ヤード・パー70>
昨年末に亡くなった尾崎将司さんへの追悼の思いから、11年ぶりに3タックのパンツでプレーしている池田勇太が「69」とスコアを伸ばし、トータル3アンダーの暫定16位タイに浮上した。
3年に及んだ顎偏位症の治療から復活を期す40歳。ジャンボさんが大会最多タイの5勝を上げたクラウンズで7年ぶりのツアー優勝を目指す。
降雨により1時間スタートが遅れ、プレー中にはさらに約2時間の中断。再開後には強い風と大荒れの一日を、池田はアンダーパーで乗り切った。「この天気なんで、前半は自分を許しながらプレーしたよ」。後半に入り、4番パー3でこの日2つ目のボギーを叩いたところでプレーは中断。「4番はグリーンが(雨で)見えないぐらいだったんで、まだ中断にならないんだと思っていたら、グリーン奥のすごい傾斜のところに行っちゃって。寄せるのは無理だったね」。
再開後の残り5ホールはすべてパー。「チャンスを外し続けちゃったんで、こういう日はしょうがないね。バーディパットは入らねえし、パーパットは長えし(笑)」。最終ホールは奥から2メートルのパーパットを沈めてのフィニッシュだった。
尾崎さんの訃報に触れ、追悼の思いをウェアで表現したいとすぐに契約ブランドのMUTAに相談した。そうして製作されたのが、特注の3タックパンツ。この日のグリーンのほか、白、黒、パープル、ピンストライプなど8種類があり、今季はこれを中心に着用するつもりだ。
池田も着用するのは実に11年ぶり。「もっと違和感があるかと思ったら、一日で元に戻ったよ。歩きやすいし、ノーストレスだね」。小学校に(ジャンボブランドの)J'sのセーターを着て通っていたというほどの筋金入りのジャンボファン。3タックの太いパンツも当時からで、なじむのはあっという間だった。
複数回の手術が必要だった顎偏位症の治療は、昨年11月末で終了。「まだ経過観察は続いているけど、治療中の体と今の体は別物。手のフィーリングとか、どれだけ狂っていたかがよく分かる」。ここからの10年を最後の大一番ととらえている。
ジャンボさんが初めてクラウンズを制したのは、今の池田と同じ40歳の時。「あと2日、最近にない自分のゴルフをお見せしたい」。復活Vに向けて静かに闘志を燃やしている。(文・田中宏治)
