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「主流のスイングとは真逆」 川崎春花は158cm・51kgで、なぜ250ヤードも飛ばせるのか?【プロコーチが解説】

「主流のスイングとは真逆」 川崎春花は158cm・51kgで、なぜ250ヤードも飛ばせるのか?【プロコーチが解説】

23日発売のゴルフ雑誌ALBA909号では、川崎春花のスイングについて徹底分析。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年1月23日 04時35分

2024年シーズンは平均244ヤード、フェアウェイキープ率70%超えをマークした川崎春花の飛んで曲がらないスイングをプロコーチの阿河徹が解説
2024年シーズンは平均244ヤード、フェアウェイキープ率70%超えをマークした川崎春花の飛んで曲がらないスイングをプロコーチの阿河徹が解説 (撮影:ALBA)
高いトップから上体や腕の重さを一気にボールにぶつけるように下ろす。その反動で腰が後ろに引けて、両足ともツマ先立ちになる
原英莉花や岩井明愛はダウンスイングで沈み込んでから、両足で地面を蹴り上げて遠心力を生み出す。上下の動きが大きいのが特徴
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高いトップから上体や腕の重さを一気にボールにぶつけるように下ろす。その反動で腰が後ろに引けて、両足ともツマ先立ちになる (撮影:ALBA)

身長158cm、体重51kgと小柄で華奢なのに、ドライバーでは250ヤード超えのショットを放つ川崎春花。どうしてそんなに飛ぶのか? 23日発売のゴルフ雑誌ALBA909号では、川崎のスイングについて徹底分析。プロコーチの阿河徹は「川崎プロ独特の飛ばせるスイングをしているからです」と話す。

【連続写真】高いトップから直線的に下ろす! 川崎春花の少し独特なぶっ飛びスイング



最近主流のスイングは、原英莉花プロや岩井明愛プロらが行う“下から上に力を伝える”動き。ダウンスイングでしゃがみ込んだ後、両足で強く踏み込み、遠心力を働かせて飛ばします。ただこれをやるには、ある程度の筋力が必要で、上に伸び上がるぶん、ブレが生じるリスクもあります。

一方、川崎プロは真逆の動きで、高いトップから腕を一気に真下に下ろします。どちらのタイプもどれだけ強く踏み込んだかを示す足圧測定器で測ると、高い数値を出すでしょう。川崎プロは上体の重さを下に伝えるので、自然に足圧がかかる。また、振り下ろす反動で腰が引けて両足が伸びるので、遠心力が生まれます。

上体から切り返すことで頭が下がり、その反動で腰が引けるような形に。インパクトでは両足ともツマ先立ちになるのが川崎式スイング
インに振り上げると右ヒジを畳むことになり、トップが小さくなってしまう。川崎はややアウトサイドに上げる
切り返しでシャフトを寝かせる動きはNG。クラブを立てて振り上げれば、シャフトを立てて振り下ろしやすくなる
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上体から切り返すことで頭が下がり、その反動で腰が引けるような形に。インパクトでは両足ともツマ先立ちになるのが川崎式スイング (撮影:田中宏幸)

川崎プロは体重移動がなく、上から下に振るシンプルな動きのため、再現性が高まります。また、高いトップからシャフトを寝かさず直線的に下ろすため、筋力がなくても強く叩けるのです。前傾が崩れにくいのもメリットですね。

■川崎春花
かわさき・はるか/2003年生まれ、京都府出身。22年のルーキーシーズンにメジャー初優勝を含む2勝をマーク。昨シーズンはキャリアハイとなる年間3勝を挙げてメルセデス・ランキング9位と躍進した。村田製作所所属。

■阿河 徹
あが・とおる/1976年生まれ。谷原秀人や金田久美子など、これまでに50人以上の男女プロゴルファーを指導。現在は藤本佳則や塩見好輝らを教えている。東京都世田谷区にある井山ゴルフ練習場を中心にレッスン活動を行う。

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●昨季3勝を川崎春花のセッティングを分析。関連記事【24年シーズン3勝・川崎春花の14本を分析! なぜ1WもUTもアイアンも古いモデルを使うのか?】を読めば、強さの秘密が分かります。

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