2025年に2年ぶりに優勝を飾った菅沼菜々。バッグの中を見ると、女子プロでは珍しく5番からのアイアンセットを使用中。「ロングアイアンが好き」という彼女に、打ち方のコツをじっくり聞いた。
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最近の女子プロの中では珍しいかもしれませんが、私は5番アイアンが好きで、得意なクラブ。もともと弾道が高いので、5番アイアンでもボールがしっかりと上がってくれます。ゴルファーにとって高さが出せるのは“財産”といわれますが、そのおかげで5番アイアンを武器にできています。
5番アイアンのスイングで意識しているのが、トップで間を作ることです。以前、最終ホールで大きなミスをしたときは、緊張から体の動きが止まってしまい、クラブだけが走ってしまいました。また、私は性格的にせっかちな面があり、「ここぞ!」という場面でリズムが早くなってしまうことがあるんです。
そんなとき、意識するのがトップで間を作ること。ゆっくりとトップまで上げて、一瞬止まるくらいのイメージなら、リズムが安定するんです。急いでしまうと、この「間」がなくなって振り遅れになってしまうので、試合中こそ意識するようにしています。そうすると、ダウンスイングで左足にグッと乗れるので、しっかりとボールに力を伝えることができます。
5番アイアンなど少し長めのクラブを打つときは、クラブを「少し短く握る」ようにしています。私はどのクラブも少し短く持つのですが、特に5番や6番といった長いアイアンは、普段より短く持つだけでミート率が格段に上がると思っています。短く持てばボールとの距離が近くなるので、振りやすさを感じますし、スイングもアップライトに上げやすくなります。
最後になりますが、私の場合、調子の良し悪しはフィニッシュを見ればわかります。しっかりとスイングできているときはその勢いでクラブが背中側まで戻ってきて、フィニッシュでピタッと止まることができません。反対に調子が落ちているときは、クラブが振れずにフィニッシュでスッと立てているんです。
普通ならバランスよく立つことが善とされますが、これも私らしさだと思っています。
■菅沼菜々
すがぬま・なな/ 2000年生まれ、東京都出身。2018年のプロテストで一発合格を果たし、2020-21シーズンに初シードを獲得。23年の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で初優勝。24年はシード権を喪失したものの、25年の「パナソニックオープンレディース」でツアー通算3勝目を挙げた。あいおいニッセイ同和損保所属
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