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2勝目を挙げたウー・チャイェン、小さくても平均242y飛ばす理由「左に踏み込みつつ頭は右に残してフェードを打っています」

「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で通算2勝目を挙げたウー・チャイェン(台湾)。身長155㎝で平均242ヤードを飛ばすパワフルなショットが武器の彼女のスイングをプロコーチの南秀樹が分析。我々が参考にしたいポイントも教えてもらった。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2026年4月15日 12時00分

肩をタテに回転させてインに振り抜くウー・チャイェン
肩をタテに回転させてインに振り抜くウー・チャイェン (撮影:GettyImages)

「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で通算2勝目を挙げたウー・チャイェン(台湾)。身長155㎝で平均242ヤードを飛ばすパワフルなショットが武器の彼女のスイングをプロコーチの南秀樹が分析。我々が参考にしたいポイントも教えてもらった。

【連続写真】左に踏み込みつつ肩をタテに回転させてインに振る ウー・チャイェンの豪快なドライバースイング

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前傾をキープしながら肩をタテに回転させる、ダウンスイングからフォローにかけての動きが特徴的です。小柄な選手が飛距離を出すには、左右に体を揺さぶり体重移動を使いたいところですが、ウー・チャイエン選手は右への体重移動が少なく、その場で回転してクラブを上げています。そこから左足を強く踏み込み、頭を右に残してヘッドを低く長く出す。体重移動ではなく、持ち前のパンチ力とダイナミックなフォローで飛距離を出しています。

肩をタテに回しながらも、オンプレーンですが、ややインから下ろしているのも彼女の強み。頭を残して肩をタテに回すので、インサイド・アウトでドローを打っているようにも見えるものの、彼女の持ち球は、ややフェード。体重は左に乗せて、軸を右に残しているので、しっかりとインに振れています。体重が右に残ることがないので、低い球も打ちやすい。台湾出身の選手らしく、風が強くなっても対応できるスイングだと思います。

前傾がキープできない、また体の軸が左右に動いてしまうスエーに悩んでいる人は、彼女のように肩のタテ回転を意識することが、ミスの改善につながります。まず、肩をタテに動かしつつも長いドライバーだとヨコ振りになるので、体とクラブは違う動きをする点を理解してください。体重移動を抑え、肩をタテに回そうとすると、アップライトなバックスイングになりクラブが上から入りやすくなります。しかし、ドライバーでヨコ振りにすることで、シャローに球を捉えられるのです。フォローからトップまで振り戻してプレーンを作るとイメージしやすくなるでしょう。

ダウンスイングでは、体重を左に乗せながらも頭は右、ビハインド・ザ・ボールで振っていきます。前傾がキープできればフォローが低く長くなって、飛距離も方向性もアップします。彼女は、頭を残す動きがとてもうまく、なかなか真似できるものではありませんが、イメージだけでも近づけることで軸が残りやすく、スエーが防止できると思います。

練習ではUTで低く強いボールを打つドリルが効果的。クラブ長さがやや長いUTで低く打つには、フォローが綺麗に出なければならず、出球が正解の動きを教えてくれるはずです。

■ウー・チャイェン
2004年生まれ、台湾出身。2022年のプロテストに合格。プロ1年目にはステップ・アップ・ツアーで3勝を挙げて賞金ランク1位に輝く。24年からレギュラーツアーに本格参戦し、メルセデス・ランキング32位となり初シードを獲得。25年「大王製紙エリエールレディス」でレギュラーツアー初優勝を飾る。26年「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で通算2勝目を挙げた。Hon Hai Foxconn所属。

■解説:南 秀樹
プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。㈱ボディスプラウト所属。

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