ミズノの『ST200 ドライバー』ってどんなクラブ?
ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!
配信日時: 2020年4月23日 08時00分
「『ST200 ドライバー』が打てるか? 打てないか? 挑戦のススメ!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『ST200 ドライバー』のお話です。
<試打スペック>
ヘッド /α-β系チタン合金(Ti811)精密鋳造 + カーボン(クラウン)
ヘッド体積/460
フェース /β系チタン合金(2041Ti)鍛造
シャフト /TOUR AD GM-200 D(S)
ロフト /9.5度
長さ /45.5インチ
ライ角 /56.5度
『ST200 ドライバー』は、まず、見た目がスペシャルです。
ソールデザインとか、変わった機構がついているとかではないのです。バッグに入っているのを見ると、かなりシンプルなソールデザインです。大人しい部類に入ると思われます。(付属の白いヘッドカバーが、とても良いです)
スペシャルなのは、アドレスビューです。フェースのバルジが大きいのです。昔のパーシモンヘッドのようです。懐かしい気分になりました。
最初に『ST200 ドライバー』の構え方を説明しておきます。
フェースの中心が真っ直ぐになるようにセットすると、かぶってしまいます。フェースのヒール寄りにスイートスポットがあるからです。小さなランバードマークがプリントされているので、それを目安に、そのフェースがストレートになるようにするのです。かなりオープンな感じになりますが、気にせずに打てば良いのです。ボールが当たるのは、一点だけです。フェース全体ではないのです。
ワクワクしながら『ST200 ドライバー』をコースに持ち込んで、打ちました。
中弾道の強烈な棒球でした。少しフェードして、230ヤード飛びました。僕のヘッドスピード(40m/秒)を考えれば、かなり飛びます。抜けるような澄んだ打音は芯に当たったときだけ味わえるご褒美です。コンポジットヘッドですが、打音の音質は金属系で、残響がない単音です。音量はやや控えめですけれど、強く感じます。打感は最高という評価になると思います。
『ST200 ドライバー』は、反応を敏感にボールに伝えます。軽いフェードが打ちやすいと感じたのは、僕が元々はフェード打ちだったからだと思います。
キャリーは200ヤードを切っている感じでしたが、とにかく転がります。フェードを大きくして、キャリーを伸ばしてみたら、色々な幸運が重なって275ヤード飛んだホールもありました。これは奇跡のような飛距離です。平均して240ヤード強でした。
『ST200 ドライバー』は、昔のパーシモンのようなドライバー、または、『ミズノプロ 300S』が打ちこなせたゴルファーにオススメします。該当するゴルファーは非常に少数ですが、ヘッドスピードが遅くとも、テクニックがあれば打ちこなせるドライバーです。
とはいえ、やはり本命なのはヘッドスピードが速く、低スピンなドライバーを求めているゴルファーです。『ST200 ドライバー』は彼らにオススメです。代わりがない唯一のドライバーとして、彼らのゴルフを変えていくような物語が見えてきます。
ミズノは、時々、打てるものなら打ってみなさい、というクラブを市場に登場させます。『ST200 ドライバー』は、そういう挑発的なドライバーでもあります。
『ST』は「スピード・テクノロジー」の略です。スピード=飛距離ですので、僕は『ST200 ドライバー』は名前通りに飛ぶドライバーだと思ったのでした。
<試打スペック>
ヘッド /α-β系チタン合金(Ti811)精密鋳造 + カーボン(クラウン)
ヘッド体積/460
フェース /β系チタン合金(2041Ti)鍛造
シャフト /TOUR AD GM-200 D(S)
ロフト /9.5度
長さ /45.5インチ
ライ角 /56.5度
『ST200 ドライバー』は、まず、見た目がスペシャルです。
ソールデザインとか、変わった機構がついているとかではないのです。バッグに入っているのを見ると、かなりシンプルなソールデザインです。大人しい部類に入ると思われます。(付属の白いヘッドカバーが、とても良いです)
スペシャルなのは、アドレスビューです。フェースのバルジが大きいのです。昔のパーシモンヘッドのようです。懐かしい気分になりました。
最初に『ST200 ドライバー』の構え方を説明しておきます。
フェースの中心が真っ直ぐになるようにセットすると、かぶってしまいます。フェースのヒール寄りにスイートスポットがあるからです。小さなランバードマークがプリントされているので、それを目安に、そのフェースがストレートになるようにするのです。かなりオープンな感じになりますが、気にせずに打てば良いのです。ボールが当たるのは、一点だけです。フェース全体ではないのです。
ワクワクしながら『ST200 ドライバー』をコースに持ち込んで、打ちました。
中弾道の強烈な棒球でした。少しフェードして、230ヤード飛びました。僕のヘッドスピード(40m/秒)を考えれば、かなり飛びます。抜けるような澄んだ打音は芯に当たったときだけ味わえるご褒美です。コンポジットヘッドですが、打音の音質は金属系で、残響がない単音です。音量はやや控えめですけれど、強く感じます。打感は最高という評価になると思います。
『ST200 ドライバー』は、反応を敏感にボールに伝えます。軽いフェードが打ちやすいと感じたのは、僕が元々はフェード打ちだったからだと思います。
キャリーは200ヤードを切っている感じでしたが、とにかく転がります。フェードを大きくして、キャリーを伸ばしてみたら、色々な幸運が重なって275ヤード飛んだホールもありました。これは奇跡のような飛距離です。平均して240ヤード強でした。
『ST200 ドライバー』は、昔のパーシモンのようなドライバー、または、『ミズノプロ 300S』が打ちこなせたゴルファーにオススメします。該当するゴルファーは非常に少数ですが、ヘッドスピードが遅くとも、テクニックがあれば打ちこなせるドライバーです。
とはいえ、やはり本命なのはヘッドスピードが速く、低スピンなドライバーを求めているゴルファーです。『ST200 ドライバー』は彼らにオススメです。代わりがない唯一のドライバーとして、彼らのゴルフを変えていくような物語が見えてきます。
ミズノは、時々、打てるものなら打ってみなさい、というクラブを市場に登場させます。『ST200 ドライバー』は、そういう挑発的なドライバーでもあります。
『ST』は「スピード・テクノロジー」の略です。スピード=飛距離ですので、僕は『ST200 ドライバー』は名前通りに飛ぶドライバーだと思ったのでした。
コメンテータープロフィール
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。