テーラーメイドの『SIM MAX ドライバー』ってどんなクラブ?
ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!
配信日時: 2020年3月9日 08時00分
「『SIM MAX ドライバー』に気をつけろ!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『SIM MAX ドライバー』のお話です。
<試打スペック>
ヘ ッ ド/9-1-1ti チタンボディ+グラファイト・コンポジットクラウン&ソール
ヘッド体積/460
フェース /6-4ti チタン
シャフト /TENSEI SILVER TM60(S)
ロ フ ト/10.5度
長 さ/45.75インチ
ラ イ 角/56度
テーラーメイドには、過去に何度も驚かされましたが、またまた、驚かされました。『SIM MAX ドライバー』は…… 面白いクラブです。
『M6』の後継機種で、変わりないだろうという声をよく耳にしますが、知ったかぶりの妄言です。『SIM MAX ドライバー』は、『M6』とは似て異なるクラブなのです。やさしさをアップさせる進化は、多くの場合で、副作用のようなマイナスを強いられますが、『SIM MAX ドライバー』には、我慢する要素はほとんどありません。
『SIM MAX ドライバー』の打音は、コンポジットヘッドらしいやや湿った音質です。音量は大きすぎずちょうど良いです。打ち応えは軽めです。インパクト感が弱いとも言えます。でも、初速感はあります。不思議な感覚です。芯の広さを体感できます。
高弾道です。安定した高い球が打てるドライバーです。球筋はナチュラルに打つとドローします。『SIM MAX ドライバー』は、スライスにさよならしたいゴルファーにオススメします。
18ホール使用して、平均飛距離は230ヤードでした。僕のヘッドスピード(40m/秒)を考えれば、トップレベルに飛ぶドライバーであることが証明されました。
さて、最初に試打したのは10.5度のロフトでした。時々あるのですが、ロフトが違うとヘッドそのものの設計が違い、弾道も高低だけではなく、大きく変わってしまうドライバーがあります。『SIM MAX ドライバー』も、それに当てはまります。
後日、9.0度の『SIM MAX ドライバー』を試打しました。アドレスビューでフェースの見え方が全く違います。1.5度ではなく4度ぐらい違うように見えました。シェイプも、後方の膨らみのピークも変わります。これは、別物です。
打ってみると、甘いやさしさは影を潜めて、本格的に打てないと機能しないスパイシーなドライバーです。『SIM MAX ドライバー』は、ロフト選びが重要です。
脅かすような書き方をしましたが、厳密には、9.0度でもやさしいという範疇に入ると個人的には思います。10.5度が、やさしさMAXなので、違いが目立ちます。個人的には『SIM MAX ドライバー』の9.0度のほうが飛びましたし、打ちやすかったです。
しかしながら……『SIM MAX ドライバー』のメインは、10.5度です。究極のやさしさを体感できるからです。9.0度は、10.5度のやさしさが過度に効いてしまうゴルファーのための逃げ道のようなドライバーです。
『SIM MAX ドライバー』は、素晴らしいドライバーですが、注意しないと、副作用があります。症状に合わせて選択することをオススメします。
<試打スペック>
ヘ ッ ド/9-1-1ti チタンボディ+グラファイト・コンポジットクラウン&ソール
ヘッド体積/460
フェース /6-4ti チタン
シャフト /TENSEI SILVER TM60(S)
ロ フ ト/10.5度
長 さ/45.75インチ
ラ イ 角/56度
テーラーメイドには、過去に何度も驚かされましたが、またまた、驚かされました。『SIM MAX ドライバー』は…… 面白いクラブです。
『M6』の後継機種で、変わりないだろうという声をよく耳にしますが、知ったかぶりの妄言です。『SIM MAX ドライバー』は、『M6』とは似て異なるクラブなのです。やさしさをアップさせる進化は、多くの場合で、副作用のようなマイナスを強いられますが、『SIM MAX ドライバー』には、我慢する要素はほとんどありません。
『SIM MAX ドライバー』の打音は、コンポジットヘッドらしいやや湿った音質です。音量は大きすぎずちょうど良いです。打ち応えは軽めです。インパクト感が弱いとも言えます。でも、初速感はあります。不思議な感覚です。芯の広さを体感できます。
高弾道です。安定した高い球が打てるドライバーです。球筋はナチュラルに打つとドローします。『SIM MAX ドライバー』は、スライスにさよならしたいゴルファーにオススメします。
18ホール使用して、平均飛距離は230ヤードでした。僕のヘッドスピード(40m/秒)を考えれば、トップレベルに飛ぶドライバーであることが証明されました。
さて、最初に試打したのは10.5度のロフトでした。時々あるのですが、ロフトが違うとヘッドそのものの設計が違い、弾道も高低だけではなく、大きく変わってしまうドライバーがあります。『SIM MAX ドライバー』も、それに当てはまります。
後日、9.0度の『SIM MAX ドライバー』を試打しました。アドレスビューでフェースの見え方が全く違います。1.5度ではなく4度ぐらい違うように見えました。シェイプも、後方の膨らみのピークも変わります。これは、別物です。
打ってみると、甘いやさしさは影を潜めて、本格的に打てないと機能しないスパイシーなドライバーです。『SIM MAX ドライバー』は、ロフト選びが重要です。
脅かすような書き方をしましたが、厳密には、9.0度でもやさしいという範疇に入ると個人的には思います。10.5度が、やさしさMAXなので、違いが目立ちます。個人的には『SIM MAX ドライバー』の9.0度のほうが飛びましたし、打ちやすかったです。
しかしながら……『SIM MAX ドライバー』のメインは、10.5度です。究極のやさしさを体感できるからです。9.0度は、10.5度のやさしさが過度に効いてしまうゴルファーのための逃げ道のようなドライバーです。
『SIM MAX ドライバー』は、素晴らしいドライバーですが、注意しないと、副作用があります。症状に合わせて選択することをオススメします。
コメンテータープロフィール
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。