『マジェスティ』の新たなブランド『CONQUEST(コンクエスト)』をYoutuberプロが試打検証! ドライバー編
取材・文/Kazuhiro Koyama 撮影協力/カメリアヒルズカントリークラブ PHOTO/晴山順平
配信日時: 2020年3月12日 01時00分
寛容性のある現代風ヘッドから生まれる強弾道
マジェスティは5年前に『VANQUISH(ヴァンキッシュ)』というアスリートモデルをリリースしている。445ccの洋ナシ型ヘッドは、今では考えられないほどディープバック。より小ぶりに見えて、難しそうな印象のドライバーだった。
手にとった瞬間、石井プロは「これはマジェスティという感じが全くないですね」と感想を口にした。いわゆる富裕層向けのゴールドのイメージとは全く異なる精悍なフォルムが目を引いたようだ。さらに構えたときのヒール側のボリューム感に、つかまりの良さを感じるという。
まず、対象ゴルファーとなるであろう、ヘッドスピード42m/s前後で試打を行ってみた。安定感のある落ち着いた弾道で、250ヤードを超えるショットを連発する。良い当たりの指標となるミート率も1.47から1.52と非常に高い水準となり、ボール初速性能の高さを感じさせる。
打感は、『Royale』が弾く感じが強いのに対して、「もちろん弾き感はあるのですが、よりフェースにくっつく感触があります。打音も乾いた感じでよりしっとりと上品なインパクト」(石井プロ)になる。このあたりはより中上級者を意識したものだろう。このくっつき感がないと、ボールをコントロールするイメージが出ないからだ。
打感は、『Royale』が弾く感じが強いのに対して、「もちろん弾き感はあるのですが、よりフェースにくっつく感触があります。打音も乾いた感じでよりしっとりと上品なインパクト」(石井プロ)になる。このあたりはより中上級者を意識したものだろう。このくっつき感がないと、ボールをコントロールするイメージが出ないからだ。
センター重心が生む強弾道で、300ヤード超え!
そこで、ロフト角10.5度のヘッドから、9.5度に変更。さらに、もともと石井プロはスピン量が多いので、独自の弾道調整機能を使って、ロフトを1度減らした。シャフトを回転させない調整機能で、無段階の微妙な調整が可能になる。これでプロがさらに存分に叩ける仕様になった。
『CONQUEST BK』の強弾道の秘密は、フェース面上の重心であるスイートスポット(SS)が、フェースセンターのより近いところにあること。これによって余計なスピンが抑えられ、エネルギー効率の高い分厚いインパクトをもたらす。さらに、フェース左右だけでなく、上下に打点がブレても飛距離の差が非常に小さく、ミスへの寛容性が大きくなっている。
石井プロの最長飛距離は、なんと301ヤード。ボール初速は73.9m/sで、バックスピン量は2570回転/分だった。落ち着いた飛び様で、いかにもアゲンストの風に強そうな弾道だった。プロや上級者は単なる飛距離だけでなく、こうした重い球質を求めているものだ。大きなキャリーでポーンと飛ばすドライバーとは一線を画する、本格派のドライバーに仕上がっている。
「海外メーカーのドライバーがどうしても目立ってしまいますが、やはり国内のメーカーにも良いクラブはあります。質感や打音などは明らかに優れていると感じます。とても好印象で、先入観を抜きにして、試していただきたい1本です」と石井プロも勧める出来の良さ。クラブに多くを求めるこだわりのゴルファーにこそ、マッチするだろう。