<ZOZOチャンピオンシップ 最終日◇27日◇アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>
2019年から始まった日本開催の米国男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」は、6年目の今年でタイトルスポンサーのZOZOが契約満了となる。4度目の出場だった石川遼は最終日に「73」と落とし、トータル2アンダー・56位タイで終えた。
「ZOZOさんのおかげで、こういったすばらしい舞台が日本のゴルフ界に存在してくれて…」と、これまでの大会を振り返ると胸が熱くなる。
「来年はどうなるかまだ分からないですけど、今回来てくれた(PGAツアーの)選手たちも、日本に来ることをすごく楽しみにしてくれている。PGAツアーを日本でやるのは本当にすごいこと」。日本にメジャー今季2冠で世界ランキング2位のザンダー・シャウフェレ、同4位のコリン・モリカワ(ともに米国)らなど、世界トップレベルの選手が集結したことに改めて感銘を受ける。
指定練習日の火曜日と本戦4日間の計5日間で来場したギャラリーは3万7069人と大盛り上がり。過去にはマレーシアで行われた米ツアー「CIMBクラシック」に出場したこともあるが、「日本が1番盛り上がっているなという感じはしますね」と日本ファンの盛況を実感している。「日本の人たちが海外のツアーに興味を持っていると明確に分かった」と、日本のゴルフ界が潤っていることを知ることができた。
国内男子ツアーもこのように会場が賑わうことを願うばかりだ。世界のトップ選手を観るファンの楽しそうな姿に、「選手のレベルが上がっていくということが1番」と、自身を含めて日本男子プロゴルファーのレベル向上を目指していく。
「今週出ている選手たちは、みんな世界のレベルを知っている。国内ツアーはそれを知っている者同士でぶつかり合っている。その先にはPGAツアーがある、という思いでやっている選手はたくさんいるので、そこがいまの魅力かなと思う」。海外志向の選手が増えているからこそ、一人一人の勝負心は高まっている。そんな日本男子の戦いを、今季残りのフィールドでぜひ見てほしい。石川はそう願った。(文・高木彩音)