<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 初日◇7日◇茨城GC西コース(茨城県)◇6718ヤード・パー72>
開幕前日に行われたプロアマを腰痛のため途中棄権した現在メルセデス・ランキング(MR)1位の佐久間朱莉は、無事、初日のプレーを終了。「忙しいゴルフをしていた」と振り返る一日だったが、なんとかイーブンパーでスコアをまとめた。
“忙しさ”のきっかけを作ったのは、前半12番パー5。グリーン手前から4打目のアプローチが、奥のエッジまで行き、そこから“3パット”のダブルボギーを叩いた。
「最近は初日が悪いので慣れてしまって、ここから頑張るかという気持ちでやりました…クソーとは思ったんですけどね」。こう言って笑ったが、国内ツアーを見ると2位で終えた「富士フイルム・スタジオアリス」から、初日は49位、64位(最終成績は3位)、59位(同15位)という成績。嫌な予感も頭をよぎった。
ただ、これがスイッチになったかのように直後の13番から3連続バーディ。それでも終盤の6番からは3連続ボギーも喫する荒波ラウンドになった。「グリーンに乗らなかった時のアプローチをもう少し寄せたいので、これから練習したい」。午後は、あすへの調整に充てる。
腰痛の影響は決して小さくはない。この日もテーピングに加え、痛み止めを服用してスタートした。「(腰の状態は)いいか悪いかと言われれば悪い。まだ長いクラブを持った時は少し(痛みが)出ます。ただゴルフはできる状態だし、出たい気持ちしかなかった」。今季はここまで8試合を消化し、1勝含む5度のトップ10入りと、常に上位争いを続けているなか、体が悲鳴をあげた。
さらに2週前には「シェブロン選手権」出場のため渡米。「あれだけ長いフライトなので」と、疲労も否定はしない。前日はサウナやケアで患部を癒した。ラウンド直後には、ショートゲームの練習以外は「迷っています」と、ここからも体優先で過ごす時間が増えそうだ。
日本の女王は、昨年の韓国ツアーポイントランク1位のユ・ヒョンジョ(韓国)、そしてMR2位につける菅楓華との注目組でプレー。ゴールデンウィーク直後のコースで、多くのギャラリーを引き連れた。以前、1度プレーした記憶があるという“韓国女王”からは、「変わらずパワフルなスイングをする。ドライバーも飛んで、強い球を打っているなと思いました」と迫力あるゴルフも感じ取った。
1988年のツアー制度施行後、史上最短となる15番パー3(実測91ヤード)ではバーディもゲット。50度から54度か迷ったすえ、50度のウェッジで放ったティショットが2メートルにつき、スコアを伸ばすことに成功した。「短くなった分、逆に難しい。きょうはギリギリを狙って、上についても仕方ないというジャッジだったのが、戻ってくれていいところにつきました」。痛む体で、その技術の高さを見せつけている。
「耐えるところは耐えて、取れるところで取って、面白い週末を迎えられるように」。これまでに通算5勝を挙げているが、まだ手にしていないメジャータイトルを狙い、あすからもゆっくりと歩みを進めていく。(文・間宮輝憲)
