<ジェネシス招待 3日目◇15日◇トリーパインズGC サウスC(カリフォルニア州)◇7765ヤード・パー72>
松山英樹がまたもムービングデーで存在感を放った。6バーディ・2ボギーの「68」をマークし、トータル2アンダー・13位タイに浮上。前日、「アンダーパーの世界に入りたい」と話していたが、その言葉通りしっかりとスコアを伸ばした。
前日の第2ラウンドは34パットを喫し、ティショットの好調さを生かしきれなかった。しかし、この日は一転してパッティングが冴えわたり、ミドルパットを次々と沈めてジャンプアップ。スコアへの貢献度を表すSGパッティングは『5.694』で全体1位だった。「パッティングが入ってくれたおかげ。きのう終わった後に(練習で)いい感じだった。結果につながってくれて良かった」とうなずいた。
一方で、アイアンの精度については「良くはなっていない」と納得には至っていない。絶好のバーディチャンスにつける場面は少なかったが、グリーン上での好調さがそれを補った。
今季は第3ラウンドでの好スコアが目立つ。開幕戦「ザ・セントリー」では「62」を叩き出して優勝の足掛かりを作り、先週の「WMフェニックス・オープン」でも「65」を記録。今大会を含め、今季6試合のうち第3ラウンドでオーバーパーを叩いたことは一度もない。
あとはこの勢いを最終日に持ち込むのみ。「きょうよりスタート時間が遅くなるので良かった。いいプレーを続けていけるように準備したい」と気合いを込めた。開催コースこそ異なるものの、昨年覇者としてのプライドもある。主役のひとりになる準備は整った。