そう、この「ザ・マッチ」は、社会のため、子どもたちのためのチャリティこそが目的なのだが、第1弾はウッズとミケルソンの直接対決や破格の賞金ばかりが取り沙汰され、本来のチャリティ色はやや陰ってしまっていた。
そこで、今年5月にフロリダ州で開催された第2弾は「ザ・マッチ」の後ろに「チャンピオンズ・フォー・チャリティ」というフレーズを追加。チャリティ目的であることが一目でわかるような工夫が施された。
コロナ禍の真っ只中で米ツアーが休止中という状況下、ウッズ&マニングがミケルソン&トム・ブレイディと対戦し、ウッズ組が勝利。総額20ミリオン(約21億4000万円)が苦境下にある子どもたちや医療従事者への支援金として役立てられた。
アリゾナ州で開催された今回の第3弾は「ザ・マッチ」の後ろに「チャンピオンズ・フォー・チェンジ」というフレーズが付けられていた。社会や人々の考え方や姿勢を変えること、差別のない世の中へのチェンジを願って行なうチャリティ・マッチ。それは、黒人差別に抗議するBLM(ブラック・ライブズ・マター)が広がっている現代において、ゴルフというスポーツが成しうる貢献であり、そういう主旨のチャリティ・マッチなのだから、たとえウッズが参加できずとも、どうしても行ないたいこと、行なわなくてはならないことだったのだ。
マッチ参加者に黒人であるバークレーを新たに加え、ユニークなスイングの持ち主であるバークレーを主人公のような存在に据えていた。そして総額5.4ミリオン(540万ドル=約5億6160万円)のビッグな賞金は、貧困に喘ぐ人々や子どもたちへ「フィーディング・アメリカ」を通じて寄付されたほか、今回はHBCUs(米国で歴史的に黒人対象とされている大学の連合体)に寄付された。