<LPGA Qシリーズ(最終予選) 初日◇5日◇マグノリア・グローブGC(米アラバマ州)◇クロッシングズC=6664ヤード・パー72、フォールズC=6643ヤード・パー71>
日本勢7人が出場する、米国女子ツアーの来季出場権をかけた最終予選会(Qシリーズ)。5日間90ホールの終了後の上位25位タイまでが獲得できるが、吉田優利ら5人がその圏内で滑り出した。吉田は初日フォールズコースを回り、3バーディ・1ボギーの「69」。2アンダー・17位タイ発進に「もうちょっと伸ばしたかったけれど滑り出し的には悪くない」と振り返った。
48度のウェッジでピンの根元に落とした4番でバーディが先行。7番をボギーとしてイーブンパーで後半へ向かったが、11番から連続バーディを奪った。難度の高いフォールズコースをアンダーにまとめたが、目標としていたのは3アンダー以下。「ひとつ足りなかった」と満足感だけが残っているわけではない。
とはいえ、「2打目で持たされる番手が長くて、なかなかバーディチャンスにつけられなかった。耐えながらいいゴルフはできた」と少ないチャンスを生かした。開幕前に話していた“不安”も拭えているわけではない。「どういうゴルフができるかイメージできていないので、どれだけのスコアで上がれるか想像できない。それに向き合っていくしかない」と、自分自身との戦いはあと4日間続く。
2日目はクロッシングズコースを回る。「伸ばしあいになると思うので、追いついていけるようにバーディを獲りたい」。2年連続で出場する最終予選会で、このトップ25以内をキープし続けたい。
そのほか日本勢選手のコメント
■山下美夢有(CC、6アンダー・3位)
「前半は耐えながらが続いていた。ショットは悪くなかったので、フェアウェイキープをしてセカンドをいい位置から打てたのが大きかった。キャディさんといろいろ話をしながら番手選びをして、タテ距離も合っていた。パットが安定していたのでバーディを獲ることができた。最後18番でパーセーブできたのはあしたにつながる。あしたからもノーボギーのラウンドで頑張りたい」
■岩井千怜(FC、4アンダー・6位タイ)
「緊張感はずっとありました。ほぐれることは最後の最後までなかったです。日本のコースとは違うので、ボギーやダブルボギーはしょうがない。その代わりに泥臭くバーディを獲っていこうという気持ちで回っていた。『ひとりじゃない、アキちゃんも頑張っているんだ』という気持ち。あすも楽しみながら、一打一打の覚悟を持って打っていきたい」
■岩井明愛(CC、3アンダー・11位タイ)
「前半はパターに助けられて、短くはない距離だったけれど入ってくれた。緊張はちょっとしたけれど、自分のプレーに集中できていたと思う。後半はバーディが来なかったのが悔しい。順位を気にせず、自分らしく、落ち着いてプレーできたら」
■馬場咲希(CC、2アンダー・17位タイ)
「前半から耐えるような場面が多くて、最後まで粘っていこうと思っていた。(目標スコアは)いくつというのはあったけれど、目の前の一打というか、先ばかりだけじゃなくて目の前に集中できるようにと思いながらラウンドしていた。きょうはアンダーで回れたので、あしたもアンダーで回れるように頑張ります」
■山口すず夏(FC、2オーバー・67位タイ)
「パットを課題にしていたけれど、3パットを2回。もったいないラウンドだった。ミスヒットはしていないけれどタッチがすべて強かった。それがうまく合わせられなかった。あと4日間あるし、あしたは(伸ばしやすい)クロッシングなので、たくさんバーディを獲ってアンダーで回りたい。ショットはそんなに悪くなかったので、パターでリズムを作っていきたい」
■原英莉花(FC、5オーバー・94位タイ)
「ダボ3つといういただけないプレーだった。ピンを攻めていけるショットがなかったので、ミスしないようにという気持ちがこの寒さと相まって、うまくいかないほうに歯車が傾いてしまった。スロースターターとはいえ初日にこんな…。これから頑張りたいと思いますけど、冷静にプレーしていきたい」