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想像以上だったペブルビーチの“牙”「もし自分がここにいたら震える」 西郷真央に見えた復調気配【有村智恵の目】

BS松竹東急の中継で解説を務めた有村智恵に、初日のラウンドを見て感じたこと、気になった選手などを聞いた。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年7月7日 15時00分

<全米女子オープン 初日◇6日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6509ヤード・パー72>

第1ラウンドを終えた“女子ゴルファー世界一決定戦”は、難解なコースセッティング、さらに天候も大きく影響し、戦前の予想通り非常にタフな戦いとなった。大会を中継したBS松竹東急で解説を務めた有村智恵は、その初日の戦いをどう見たのか? ラウンド終了後に話を聞いた。

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過去6度開催した「全米オープン」など主に男子で使用されてきた名門コースで、今年初めて女子のメジャー大会が行われている。選手たちがそこでプレーする様子を見た有村は、「もし自分がここにいたら震えるなと思うほど、ショットにプレッシャーがかかるコースでした」と、その難しさを表現した。原因になるのはグリーンの小ささ。ここでは凍えるような海風が吹くなかで、精度の高いショットを求められ続ける。

「特に午後組になるとボールが止まらなかったですし、難易度はどんどん上がっていきました。午前組はまだワンバウンドした後、上に跳ねていたのに、午後になると5ヤード前方に飛ぶというシーンも見られました」。まだ一端かもしれないが、これが数々のドラマを生んできたペブルビーチの牙ということか。

日本勢は畑岡奈紗が首位と1打差の3アンダー・3位タイと好発進。スタート直後の10番、11番で連続ボギーを叩きながら、後半4つのバーディを奪ってこの位置についた。「立て直したのはすごい。ナイスセーブもあったし、パターにも助けられていました。しっかりポアナ芝にも対応していて、経験が出ました」。ただ一番印象に残ったのは、プレー中のこんな姿だ。「数年前はメジャーとなると“気合十分”という感じでプレーしていましたが、今はボギーを叩いても気負わず、笑顔でプレーしていました」。肩の力を抜いて、それをスコアにつなげていたところに“成長”を感じさせる。

また、気になった選手として1アンダー・13位タイにつけた西郷真央の名前を挙げる。昨年から続く不調を脱しきれず、現在、国内のポイントランクは69位とシード圏外。それでも長期スケジュールを組んで海を渡り、メジャーを戦っている。「今の位置で、日本の試合を休むことは勇気が必要だったと思うけど、きょうは手ごたえを感じるラウンドになったはずです。いいきっかけになって欲しいですね」。プレッシャーがかかるなかでも、いいショットを何度も放ち、それをチャンスにつなげた。「ショットの距離感や、狙う幅は、昨年調子が良かった時と同じように見えました」。復調を感じさせる一日だった。

このほか、初のメジャーを戦う明愛(4オーバー・83位)、千怜(イーブンパー・21位)の岩井ツインズからは、「アプローチは通用しているし、午前組で回る明日は状況も変わるので挽回してくれるのでは」と、適応能力や技術力の高さを感じ取った。自身も米国で最初にプレーした時、「普通にアプローチが打てない。どうやって打ったらいいのか分からないくらい、毎回ボールに当たる場所も違っていました」と戸惑った海外の芝の上で、しっかりと戦っている姿に目を奪われたようだ。

初日のラウンドを見て、「優勝争いが読めない。前半は良かったのに、上がった時にはオーバーということも起きました」。途中まで3アンダーでプレーしていた申ジエ(韓国)が、終盤8番でミスショットからダブルボギーを叩くシーンは、「あれだけミスヒットのない選手が…」と有村に驚きを与えたという。「普通のコースではないようなドラマも起こるし、スリリングな展開が期待できます。カットラインもどこまで下がるか分からないですが、何人の日本勢が決勝にコマを進めるかも楽しみですね」。これがそのまま今後の見どころになる。

史上最多22人の日本勢が出場する、今年の全米女子オープン。有村は、かねて「韓国の選手がメジャーで勝ち続けていて、日本人が勝てないと言われるのは、数の問題もあると思っていました」ということを感じていたという。それは単純に確率が上がる…という話ではなく、「同じ国の選手が上で戦っていれば、日ごろからの相乗効果も期待できる。もし今回、歴史的なことが起これば『メジャーで日本人も勝てる』と思って練習もできます」というのがその理由だ。

何が起こるか分からないのがこのペブルビーチでの戦い。初日に良かった選手も気が抜けないし、逆に苦しんだ選手にもチャンスはまだ残されている。ひとりでも多くの日本勢が決勝ラウンドに進み、さらに上位で優勝を争う姿に期待したい。

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