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一時はドライバーの飛距離が190ヤードに… 吉本ひかるが“苦難”乗り越え優勝争いへ

一時はドライバーの飛距離が190ヤードに… 吉本ひかるが“苦難”乗り越え優勝争いへ

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2022年8月14日 08時00分

念願のツアー初優勝へ 黄金世代の吉本ひかるがバーディ合戦に打って出る
念願のツアー初優勝へ 黄金世代の吉本ひかるがバーディ合戦に打って出る (撮影:上山敬太)
NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 2日目◇13日◇軽井沢72ゴルフ 北コース(長野県)◇6679ヤード・パー72>

ツアーを席巻する“黄金世代”の一人が、軽井沢でひさしぶりに優勝争いへと名乗りをあげた。2日間でトータル10アンダーをマークし、ルーキーの岩井千怜とともにトップに立った吉本ひかる。苦しかった時期を乗り越え、初優勝を目指していく。

吉本4姉妹が大集合!【写真】

初日に6アンダー・2位タイの好スタートを決めた吉本だったが、この日の前半はガマンの連続。アプローチや、1〜2メートルのパットを決めながら、8番までパーを拾い続けた。するとようやく9番で4メートルを決めて初バーディ。「これでのれました」と、流れが変わった。

その直後の10番では、右手前12メートルからのバーディパットを叩きこむ。さらに14番で「すごい大事だった」という5メートルを沈めて1つ伸ばすと、17番で下りのラインを打ち切り、再び12メートルをねじ込んだ。雨が降るコースで思わずこぼれる笑み。「しっかり打つことしか考えてなかったので、まさか入るとは。すごいラッキーでした」。こうして2020年11月の「伊藤園レディス」以来となる、自身5度目の最終日最終組の座を射止めた。

19年に初シードを獲得。このシーズンは2位が2度、トップ10には8度入り、初優勝を期待される選手になった。しかし、昨年秋頃から予選落ちが続くように。「すごい調子が悪くなって、ドライバーが曲がるようになって、そこから飛ばなくなってしまった」。この時期は、少しミスが出るとドライバーが190ヤードほどしか飛ばないというところまで状態が落ち込んだ。フェアウェイから長いクラブでもグリーンに乗せて耐え、チャンスが来たらバーディを奪う―。そんな持ち味を発揮できず、シード選手の肩書も失った。

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