<前澤杯 2日目◇24日◇MZ GOLF CLUB(千葉県)◇6652ヤード・パー72>
「負けじと、体が勝手に動いている」。国内男子ツアーの舞台に初めて挑戦している昨年のプロテストに合格したばかりの女子プロゴルファー・横山翔亜(とあ)が、迫力あるショットを放つ男子プロから刺激を受けている。
主催者推薦で今大会に出場している横山は、推薦の話があったのは国内女子ツアーが開幕する前だった。「このチャンスが(もらえるのは)あり得ないこと。お話をいただいたとき、正直迷いました。『私なんかが…』って思ったんですけど、今年はレギュラーツアーに出られない立場なので、できる範囲の経験を積んで、来年シードを取れる選手になれるように考えて出場することにしました」
横山のほかに、ツアー通算5勝の青木瀬令奈、清本美波も参戦している。プロ15年目の青木によると、女子プロからするとグリーンの硬さや速さなど「メジャーセッティングのような」コンディションだという。そんな舞台で、横山は初日こそ「76」だったが、ホールアウト後にコーチの森守洋氏と調整し「パターが入ってくれたおかげで、(後半のアウトは)アンダーで回ることができました」と、2日目は4バーディ・4ボギーの「72」をマークした。
このスコアの要因は、パッティングだけではない。初日に、女子選手で国内男子ツアー史上初となるアンダーパーをマークした青木の存在に背中を押された。「私も頑張りたいなって思って回っていた。でも足りなかったので、残り2日間、伸ばせるところで伸ばして、謙虚さ忘れずに頑張りたいと思います」と闘志を示した。
今大会に出場して、自身に変化を感じている。それは、飛距離だ。「多分、アドレナリンが出て、普通より少し飛んでいると思います」と笑みがこぼれる。練習打席などでは、普段の女子ツアーでは聞きなれない強い打音が耳に入ってくる。「たぶん、それを練習場で聞いたりして、負けじと体が勝手に動いていると思います」
元々はドライバーのキャリーは240ヤードほどだが、今週は「245ヤードぐらい」出ているという。平均飛距離は「260ヤードぐらい」だというが、「それより飛んでいます。(男子プロの影響が)すごいです」と目を丸くさせた。
トータル4オーバー・95位タイで迎える3日目。「今回は予選落ちがなくて、4日間出られる大きなチャンスなので、修正点を改善しながら、次に出られるレギュラーツアーでその反省点を生かせるように大事に過ごしたいです」。飛距離アップ意外にも、多くの学びと自信を収穫したい。(文・高木彩音)
