13日に史上最年少(15歳7カ月)でプロ転向を果たした香川友が、父・正宏さんの経営する関宿ゴルフセンター(千葉県野田市)で記者会見を開いた。大勢のメディア、関係者が訪れるなかでプロゴルファーとしての目標や新しい環境について明かした。
今年の2月にジャンボゴルフアカデミーで行われた『ジャンボ尾崎セレクションISPS』を受験。そこではひとりひとりがジャンボこと尾崎将司の目の前でショットを披露した。ドライバーの平均飛距離が300ヤードを超える香川のショットには、おもわずジャンボも「すげぇな」と称賛していた。
当時、ジャンボは香川のことを「今回のセレクションを受けた男子のなかでは一番いい」と高評価を与えており、見事合格。“ジャンボ軍団”入りとなった。プロ転向をした翌日の14日にジャンボのもとへ挨拶に行くと、「中学校卒業できたのか、がんばれよ」と激励を受けた。
その後は月3回ほどの頻度でジャンボアカデミーで練習をしている。「トレーニングでは普通の人と違って器具を使わなくて、タイヤ引きをやるんですが、タイヤのなかにおもりを入れて…」と早速ジャンボ直伝のメニューでフィジカル面を強化中だ。
さらに、ジャンボ特製の素振り棒も準備され、香川のキャディバッグに入れられていた。重いタイプと軽いタイプの2本で、「重いほうはリズムを取って、軽いほうは速く振る用です」と説明し、素振りを披露するなどして、会見場を盛り上げた。
「ジャンボさんのところでトレーニングやスイングを教えてもらって上手くなりたい」。プロゴルファーとして最大の目標は「マスターズで優勝することと世界一になることです」と話す。そのためにもジャンボのもとで腕を磨き、プロ通算100勝を超える師匠のように活躍できる選手を目指す。
主戦場は国内男子下部ツアーとなる見通し。笑顔あふれる15歳のルーキーは、“世界一”を目標にプロ一年目からエンジンをかけていく。(文・高木彩音)