松山英樹は使えるのか!?【後編】 スリクソン『Z785』ドライバーの脳内●●。【本妻】選びとは?
【前編】に引き続き、「福島オープン」練習日で発見した、スリクソン『Z785』ドライバーについて。このドライバーを「松山が使う可能性は高いのではないか?」との根拠とは、一体何なのでしょうか…。
配信日時: 2018年6月22日 03時02分
P編 「いろんなことが読み取れるよ」
P編 「トゥ側から見ることはすごく大事だよ。特に外ブラは昔からシャローバックが多いんだけど、簡単に言えば、投影面積を大きくしながら重心を下げたいとシャローバックにせざるを得ない。今回の『Z785』はカーボンコンポジットにもなっているし、外ブラ、特にテーラメイドに近い低スピン性能を手に入れた可能性はあるね。スピン量の多い人には間違いなく飛距離面ではプラス材料だ」
筒 「まぁ、ちょっと撮影アングルが同じではないので一概には言えませんが、見て欲しいのはソール角ですよ。お尻の上がり方が一番激しいのがテーラメイドでしょ?ここもポイントだと思います」
筆者 「なになに、ヘッドの据わりとかそういうこと?」
筒 「まぁ、ちょっと撮影アングルが同じではないので一概には言えませんが、見て欲しいのはソール角ですよ。お尻の上がり方が一番激しいのがテーラメイドでしょ?ここもポイントだと思います」
筆者 「なになに、ヘッドの据わりとかそういうこと?」
筒 「ドライバーを浮かさず置いて構えると仮定して、お尻が上がったモデルを置くと、アドレスロフトは増えますよね?テーラメイドは元々低重心ヘッドをロフトアップさせて高打ち出しで打たせる発射台のような形の設計になっているんです。そして、今回の『Z785』を見ると、撮影アングルがちょっと上からなので、テーラメイドに近い形になっていると予想できます」
筆者 「なるほど〜、うまく外ブラの良さも取り込んできたということか…。でも、それと松山が使うかどうか、どう関係するんです?」
筒 「予想としては、『GBB』と『M3 440』の間で、ちょっと『GBB』よりは低重心じゃないかなと」
P編 「私もそんな気がしてる。だから、違和感がないと予想する」
筆者 「また勝手な予想だなぁ…。内部重心なんて、測らないと分からないじゃないですか!」
筆者 「なるほど〜、うまく外ブラの良さも取り込んできたということか…。でも、それと松山が使うかどうか、どう関係するんです?」
筒 「予想としては、『GBB』と『M3 440』の間で、ちょっと『GBB』よりは低重心じゃないかなと」
P編 「私もそんな気がしてる。だから、違和感がないと予想する」
筆者 「また勝手な予想だなぁ…。内部重心なんて、測らないと分からないじゃないですか!」
筒 「いざ!脳内“計測”!」
筒 「しょうがないなぁ…。じゃあ、PCMラボ計測の内部重心データを見せますよ。『GBB』ってちょっと高重心で、低重心率でいうと64.8%なんですね。それとは真逆に『M3 440』はかなり低重心で58.1%です。『G400LST』はその間で61.8%です。松山プロがかなり内部重心に幅のあるヘッドを使ってきたことがよくわかりますよね?今回の『Z785』はそんなにディープに見えないですし、形状と素材的にやや低重心な61%くらいの仕上がりを予想しています」
筆者 「また、勝手なこと言うなぁ…。今回は『Z785』の脳内試打がテーマなのに…」
筒 「分かりましたよ。じゃあ、いざ!脳内試打じゃなくて、【脳内計測】!!!」
筆者 「…………。(試打じゃなくて、脳内で計測!?)」
筆者 「また、勝手なこと言うなぁ…。今回は『Z785』の脳内試打がテーマなのに…」
筒 「分かりましたよ。じゃあ、いざ!脳内試打じゃなくて、【脳内計測】!!!」
筆者 「…………。(試打じゃなくて、脳内で計測!?)」
筒 「今回の『Z785』ドライバーは、おそらくヘッド重量は202gで、松山プロにはちょうどいいところ。松山プロは『GBB』のようにやや深めの重心深度のものを好んでいて、『Z785』も37ミリくらいの重心深度。そして、重心距離は36〜38.5ミリ前後を予想します。直近で41.3ミリの『G400LST』を使いこなしているので、これは全く問題ない範囲でしょう。
柿を真っ二つに割ったように大きくフェース切られているため、FPはやや少なめで15ミリ前後。そのかわりに、軸線深度は大きめの20ミリ。だからこそ、この面長ヘッドの割には重心角が大きく、25〜27°くらい。つまり、面長ヘッドで重心距離もやや長めでも、つかまり自体はどちらかと言うといい方のヘッドを予想します。以上のように脳内計測するが故、松山プロが使えることは脳内では明白です」
筆者 「なんですか、脳内では明白って。明白どころか、ただの予想でしょ!しかも、この面長ヘッド形状なのにつかまりがいいなんてことあるのかなぁ…」
柿を真っ二つに割ったように大きくフェース切られているため、FPはやや少なめで15ミリ前後。そのかわりに、軸線深度は大きめの20ミリ。だからこそ、この面長ヘッドの割には重心角が大きく、25〜27°くらい。つまり、面長ヘッドで重心距離もやや長めでも、つかまり自体はどちらかと言うといい方のヘッドを予想します。以上のように脳内計測するが故、松山プロが使えることは脳内では明白です」
筆者 「なんですか、脳内では明白って。明白どころか、ただの予想でしょ!しかも、この面長ヘッド形状なのにつかまりがいいなんてことあるのかなぁ…」
P編 「だから、表面上の“顔”に惑わされるなと言ってるだろ。筒さんが前にいった膨らみの頂点の位置や、フェース形状でややヒール寄りにボリュームが見て取れるから、実はこのヘッドはつかまりがいいタイプだと想像する。つかまりのいい『GBB』よりややつかまらない程度で、スピン量が抑えられた仕上がりと我々は見るよ。
あらゆるヘッドの内部重心を詳細に計測してきた経験上、形状と設計の妙から生まれる内部重心のズレも、ある程度把握しているつもりだ。これまでに予想が大きく裏切られたのは『G400』と『インプレスUD+2』くらいのもん。その我々から見ると、今回の『Z785』はこういったヘッドに見える。もし本当なら、松山プロが使えると予想するのも妥当だろう?」
筆者 「そんなの、ヘッド内部重心なんて誰も測れないのに、言ったもん勝ちじゃないですか!卑怯ですよ、勝手な言い分すぎます!」
あらゆるヘッドの内部重心を詳細に計測してきた経験上、形状と設計の妙から生まれる内部重心のズレも、ある程度把握しているつもりだ。これまでに予想が大きく裏切られたのは『G400』と『インプレスUD+2』くらいのもん。その我々から見ると、今回の『Z785』はこういったヘッドに見える。もし本当なら、松山プロが使えると予想するのも妥当だろう?」
筆者 「そんなの、ヘッド内部重心なんて誰も測れないのに、言ったもん勝ちじゃないですか!卑怯ですよ、勝手な言い分すぎます!」
P編 「何を言ってるんだ?ゴルフクラブを正確に語るために、我々は身銭を切って追求してるだけだよ?最近、『ヘッド慣性モーメント計測器』も導入したんだけど、より正確に調べちゃダメなの?調べているからこそ、ただ予想も出来るってだけなんだけど?シャフトもヘッドも膨大なデータベースとヘッド設計をしてきた経験的な蓄積もあるしなぁ…」
筒 「はい、村田さんのおっしゃる通りです」
筆者 「えっ?『ヘッド慣性モーメント計測器』も追加したんですか?マジ!?(どこまで追求するつもりなんだよ、この2人……。メーカーでも大手以外は持ってないところばかりじゃないの!?)」
筒 「はい、村田さんのおっしゃる通りです」
筆者 「えっ?『ヘッド慣性モーメント計測器』も追加したんですか?マジ!?(どこまで追求するつもりなんだよ、この2人……。メーカーでも大手以外は持ってないところばかりじゃないの!?)」