ウェブ・シンプソン、『ツアーAD IZ-5X』とアームロック&クロウグリップ。「悩みを強みに」復活優勝
“第5のメジャー”を制したのはウェブ・シンプソンでした。ベリーパターの使い手がアンカリング禁止によって乗り越えた復活優勝でしたが、いろいろと特徴的な彼流のクラブが気になりました。
配信日時: 2018年5月15日 02時32分
PGAツアーでも珍しい【5X】。タイトリストに『ツアーAD IZ』は最強の組み合わせ!?
筆者 「シンプソンの変化は、パッティングだけじゃないですよ。ドライバーシャフトをグラファイトデザイン『ツアーAD IZ-5X』に変更して286.5ヤード ⇒ 289.9ヤードと、3.4ヤード飛距離を伸ばしています。PGAツアーでも50g台のXに移行する選手はかなり珍しいですよね」
P編 「へぇ〜。でも、シンプソンはそこまで飛ばし屋ではないけど、飛ばない方でもないだろう?」
筆者 「いや、平均ヘッドスピードも49.34m/sで、ツアーで163位と下位は下位です。5Xではなかった去年より、若干ヘッドスピードも上がってますね」
筒 「以前、松山英樹プロの影響か、PGAツアーでグラファイトデザインの使用者が増えていると議論しましたが、またもや『ツアーAD IZ』ですね。ジョーダン・スピース選手やジミー・ウォーカー選手、そして、ウェブ・シンプソン選手と、タイトリスト契約プロの移行が目立ちますね。安定感のある『917D2』に同じく安定感のある『ツアーAD IZ』という組み合わせは、PGAツアーのそこまで飛ばない選手にとっては出色の存在なんでしょうね」
筆者 「実際『ツアーAD IZ』って、先端から中先にかけてしっかりしていますから、かなり大型ヘッド向きですよね。慣性モーメントの大きなヘッドに安定感を失わずにコントロール製をプラスしてくれる存在というか。それでいて、真ん中に適度なしなりを感じて、クセがなくて誰にでも扱いやすいです」
⇒4大シャフトの新作試打レポ
P編 「へぇ〜。でも、シンプソンはそこまで飛ばし屋ではないけど、飛ばない方でもないだろう?」
筆者 「いや、平均ヘッドスピードも49.34m/sで、ツアーで163位と下位は下位です。5Xではなかった去年より、若干ヘッドスピードも上がってますね」
筒 「以前、松山英樹プロの影響か、PGAツアーでグラファイトデザインの使用者が増えていると議論しましたが、またもや『ツアーAD IZ』ですね。ジョーダン・スピース選手やジミー・ウォーカー選手、そして、ウェブ・シンプソン選手と、タイトリスト契約プロの移行が目立ちますね。安定感のある『917D2』に同じく安定感のある『ツアーAD IZ』という組み合わせは、PGAツアーのそこまで飛ばない選手にとっては出色の存在なんでしょうね」
筆者 「実際『ツアーAD IZ』って、先端から中先にかけてしっかりしていますから、かなり大型ヘッド向きですよね。慣性モーメントの大きなヘッドに安定感を失わずにコントロール製をプラスしてくれる存在というか。それでいて、真ん中に適度なしなりを感じて、クセがなくて誰にでも扱いやすいです」
⇒4大シャフトの新作試打レポ
バケモノたちにも増えるか?【5X】ユーザー
筒 「そうなんです。それに、『ツアーAD IZ』の場合、カルカタでも適度なしなりでハードに感じすぎないところがいいところだと思いますね」
P編 「でも、シンプソン選手は、少しFWキープ率を落としているよね?66%台から60%に落ちているのは、長くした影響なのかな…」
筆者 「確かに…。でも、コースの枠を外れるほど曲げなければ問題ないでしょう。それよりも、ツアー全体の飛距離が去年から急激に伸びていることもあるので、ついていくためには何らかの形で対応せざるを得ないのでは?だって、3.4ヤード伸ばして289.9ヤードになったのに、順位は142位から148位に下がってますからね…。
試合数はまだ少ないですが、いまPGAツアーは平均300ヤードを越える選手が54人もいるんですよ?去年は43人でしたし、その前の2016年は27人と、去年辺りからツアーのディスタンスゲーム化が顕著ですから。日本の国内男子ツアーも飛距離が伸びているんですが、やはり世界的な流れとして飛距離アップに対応せざるを得ない状況ですよね」
P編 「でも、シンプソン選手は、少しFWキープ率を落としているよね?66%台から60%に落ちているのは、長くした影響なのかな…」
筆者 「確かに…。でも、コースの枠を外れるほど曲げなければ問題ないでしょう。それよりも、ツアー全体の飛距離が去年から急激に伸びていることもあるので、ついていくためには何らかの形で対応せざるを得ないのでは?だって、3.4ヤード伸ばして289.9ヤードになったのに、順位は142位から148位に下がってますからね…。
試合数はまだ少ないですが、いまPGAツアーは平均300ヤードを越える選手が54人もいるんですよ?去年は43人でしたし、その前の2016年は27人と、去年辺りからツアーのディスタンスゲーム化が顕著ですから。日本の国内男子ツアーも飛距離が伸びているんですが、やはり世界的な流れとして飛距離アップに対応せざるを得ない状況ですよね」
P編 「考えてみれば、ジョーダン・スピース選手も『ツアーAD IZ-6X』だし、ジャスティン・トーマス選手も三菱ケミカル『ディアマナBF 60TX』だっけ。ちょっと前までは男子プロは70g台のXが当たり前だったけど、バケモノたちでさえ60g台のXでぶっ飛ばしにくる時代だからね。トップどころの52m/s以上出る選手じゃなければ、その下の50g台のXを使ってもなんらおかしくはないよ」
筒 「結局は、軽くても暴れなければそっちの方が飛ぶからいいという話しですからね。シャフトの性能アップで各社、軽量だから頼りない、暴れるというのは皆無だといっていいですから」
筆者 「う〜ん、ボールもヘッドもシャフトもそうですが、エリートクラスのプロゴルファーに道具の進化がまんま恩恵を与える形ですね。もちろん、我々アマチュアにも多大なメリットはありますけど…。シンプソンよりもヘッドスピードの遅い選手がPGAツアーにも数十人いますし、彼の成功は今後他の選手にも影響を及ぼすかもしれませんね」
筒&P編 「同感」
Text/Mikiro Nagaoka
筒 「結局は、軽くても暴れなければそっちの方が飛ぶからいいという話しですからね。シャフトの性能アップで各社、軽量だから頼りない、暴れるというのは皆無だといっていいですから」
筆者 「う〜ん、ボールもヘッドもシャフトもそうですが、エリートクラスのプロゴルファーに道具の進化がまんま恩恵を与える形ですね。もちろん、我々アマチュアにも多大なメリットはありますけど…。シンプソンよりもヘッドスピードの遅い選手がPGAツアーにも数十人いますし、彼の成功は今後他の選手にも影響を及ぼすかもしれませんね」
筒&P編 「同感」
Text/Mikiro Nagaoka