宮里優作、大器晩成の賞金王獲得!
text by Kazuhiro Koyama
配信日時: 2017年12月6日 09時05分
“吉”と出た、今シーズンの大胆なクラブ変更
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2017前半戦のアイアンはブリヂストン「TOUR B X-BLADE」(写真:米山聡明)
さて、このコラムはゴルフギアに関するものなので、蛇足とは重々承知で、宮里の今シーズンの使用ギアをチェックしてみよう。
一番の特徴は、シーズン4勝のうち、前半の2勝と後半の2勝でドライバーとアイアンが異なることだ。それまで通算3勝だった選手が、2週連続で優勝した。その絶好調ギアをシーズン途中で手放したのだ。それだけでも大変なことだが、クラブを変更した後半戦も安定した成績で、さらに2勝をあげた。
一番の特徴は、シーズン4勝のうち、前半の2勝と後半の2勝でドライバーとアイアンが異なることだ。それまで通算3勝だった選手が、2週連続で優勝した。その絶好調ギアをシーズン途中で手放したのだ。それだけでも大変なことだが、クラブを変更した後半戦も安定した成績で、さらに2勝をあげた。
ドライバーは、昨年から使用するピン『Gドライバー』を、最新モデルの『G400』に変更。こちらは同メーカーということもあり、大きな違和感なく使用できるだろう。ヘッド体積が460cc→445ccと小振りになったことで、さらに扱いやすくなっている可能性も高い。
一方、アイアンはシャープなマッスルバックから、フェース厚が薄く、複合素材を用いたソール幅広めのキャビティアイアン、ピン『i200』に変わった。マッスルバックを中心に、学生時代からハードなモデルを使用し続けている宮里にとっては非常に大きな変更で、これまでの繊細なアイアンワークが発揮できなくなるリスクもあったろう。このビッグチェンジを、賞金王という成果に結びつけるあたりは、宮里のギアに関する鋭い選別眼を感じる。
一方、アイアンはシャープなマッスルバックから、フェース厚が薄く、複合素材を用いたソール幅広めのキャビティアイアン、ピン『i200』に変わった。マッスルバックを中心に、学生時代からハードなモデルを使用し続けている宮里にとっては非常に大きな変更で、これまでの繊細なアイアンワークが発揮できなくなるリスクもあったろう。このビッグチェンジを、賞金王という成果に結びつけるあたりは、宮里のギアに関する鋭い選別眼を感じる。
クラブでは大きな変更があったが、一貫して愛用したのが、ブリヂストンの『TOUR B X』ボールだ。宮里は、前作の『TOUR B330X』から継続使用しており、非常に信頼を寄せている。最新ボールは前作からの良さを引き継ぎつつ、さらに風に強くなっているのが特徴。宮里自身も「非常にプレッシャーのかかった中でも、自分の思った通りのショットが打てたのは、信頼する『TOUR B X』ボールがあったからこそ」とコメントしている。パーオン率8位、FWキープ率9位という卓越したショット力は、ボールの性能を活かした、卓越したスピンコントロールあってのものだ。