【バケモノたちの使用ギア】手を離せるのも凄い才能!?松山英樹の“指先”感覚
PGAツアーデータ・ドリブンシリーズとして、さまざまな公式データからギアとバケモノの相関関係をひも解いていく企画。今回は海外メディアも首を傾げる松山の「手を離すショット」の謎について。
配信日時: 2017年7月19日 08時46分
松山は高校時代から現在まで、2モデルしか使っていない!
――グリップがややしっかりになると、クラブの動きやシャフトの動きがより繊細に分かるものなんですかね?
「変に表面が柔らかいよりも、クラブの動きやシャフトの動きというのは分かりやすいと思います。というか、英樹くんは“邪魔しない”ことを我々に求めてきますね。“ヘッドとシャフトの動きを邪魔しないのはイオミックだ”というのはハッキリ言ってくれていますね。“グリップが柔らかすぎてシャフトが柔らかくしなると感じたり、もしくはグリップが硬すぎるためにシャフトを硬く感じたり、そういうのがない”と言ってくれますね」
――そういった好みは高校時代からですかね?
「元々彼はプロ入りするまではマーブルの『X-GRIP オーパス1』というモデルを使っていたんですよ。で、今のものに替えたのはPGAツアーの選手になってからですね。そこからずっと同じです」
――あれだけのヘッドスピードだから、グリップの摩耗度合いが他の選手より激しいのでは?
「いやいや、それが全然激しくないんですよ。どちらかというと、クラブヘッドを交換する方がペースとしては早いですよね。クラブ交換というか、クラブのトライですね。他の男子プロと比較しても、グリップの交換スパンは長いですよ。はい、ほとんど替えないです」
――イオミックさんといえば、ゴム(ラバー)ではなく樹脂系の素材ですよね。どうして彼は樹脂系のグリップを好むんでしょう?
「弊社のグリップは重量管理が厳しく、重さが変わらないんですよ。それに、“濡れてもバランスが変わらないからいい”と言ってくれていますね。ラバーグリップだと、表面に細かい気泡があるので、水を吸ってしまうんですよ。でも、樹脂系のものだと高分子素材ですから、そういった気泡がないんですね。だから、水分を吸わないどころか水を弾く。きちんと水を拭き取れば、重さもフィーリングも変わらないんです。その辺も彼がいう“邪魔しない”という点だと思います」
――松山選手は新商品とかテストしてくれたりするんですか?
「いやぁ〜それがねぇ、新商品を持っていくんですけど、まったく使ってくれないんですよ。僕らも使って欲しいんですけど、テストさえしてくれないんです。あのクラスになると、やっぱり手先のフィーリングを絶対に変えたくないんでしょう、“自分のものと違うものを触るのも嫌だ”って言われますよ」
――もう、今のモデルが松山選手の「手の一部」みたいになっているんですかね?
「いや、それはもう完全に彼の手になってるでしょう。グラファイトデザインの『ツアーAD DI』とうちのグリップだけは、完全に馴染んでいるものですからね。“グリップだけは絶対に替えるつもりはない”と本人も言っていますから。まぁ、新しいものを使って欲しいのは山々なんですが、それだけ愛用いただけるのは幸せなことでもあります。やっぱり、学生時代から慣れ親しんだ硬さ、形、太さ、引っかかり具合などしっくり来たものを見つけているわけだから当然の反応なんですけど、元々クラブを替えないタイプでメーカー泣かせだとは言えますね(笑)」
「変に表面が柔らかいよりも、クラブの動きやシャフトの動きというのは分かりやすいと思います。というか、英樹くんは“邪魔しない”ことを我々に求めてきますね。“ヘッドとシャフトの動きを邪魔しないのはイオミックだ”というのはハッキリ言ってくれていますね。“グリップが柔らかすぎてシャフトが柔らかくしなると感じたり、もしくはグリップが硬すぎるためにシャフトを硬く感じたり、そういうのがない”と言ってくれますね」
――そういった好みは高校時代からですかね?
「元々彼はプロ入りするまではマーブルの『X-GRIP オーパス1』というモデルを使っていたんですよ。で、今のものに替えたのはPGAツアーの選手になってからですね。そこからずっと同じです」
――あれだけのヘッドスピードだから、グリップの摩耗度合いが他の選手より激しいのでは?
「いやいや、それが全然激しくないんですよ。どちらかというと、クラブヘッドを交換する方がペースとしては早いですよね。クラブ交換というか、クラブのトライですね。他の男子プロと比較しても、グリップの交換スパンは長いですよ。はい、ほとんど替えないです」
――イオミックさんといえば、ゴム(ラバー)ではなく樹脂系の素材ですよね。どうして彼は樹脂系のグリップを好むんでしょう?
「弊社のグリップは重量管理が厳しく、重さが変わらないんですよ。それに、“濡れてもバランスが変わらないからいい”と言ってくれていますね。ラバーグリップだと、表面に細かい気泡があるので、水を吸ってしまうんですよ。でも、樹脂系のものだと高分子素材ですから、そういった気泡がないんですね。だから、水分を吸わないどころか水を弾く。きちんと水を拭き取れば、重さもフィーリングも変わらないんです。その辺も彼がいう“邪魔しない”という点だと思います」
――松山選手は新商品とかテストしてくれたりするんですか?
「いやぁ〜それがねぇ、新商品を持っていくんですけど、まったく使ってくれないんですよ。僕らも使って欲しいんですけど、テストさえしてくれないんです。あのクラスになると、やっぱり手先のフィーリングを絶対に変えたくないんでしょう、“自分のものと違うものを触るのも嫌だ”って言われますよ」
――もう、今のモデルが松山選手の「手の一部」みたいになっているんですかね?
「いや、それはもう完全に彼の手になってるでしょう。グラファイトデザインの『ツアーAD DI』とうちのグリップだけは、完全に馴染んでいるものですからね。“グリップだけは絶対に替えるつもりはない”と本人も言っていますから。まぁ、新しいものを使って欲しいのは山々なんですが、それだけ愛用いただけるのは幸せなことでもあります。やっぱり、学生時代から慣れ親しんだ硬さ、形、太さ、引っかかり具合などしっくり来たものを見つけているわけだから当然の反応なんですけど、元々クラブを替えないタイプでメーカー泣かせだとは言えますね(笑)」