日産が世界に先駆けて、量産EVとして市販化したのがお馴染みのリーフ。衝撃の初代登場から15年が経ち、ついに3代目が登場した。今や世界がEVシフトに舵を切るなか、先駆者はいかに進化したのか、とても気になるところ。ゴルフ好きでEV好きの松任谷正隆さんのジャッジはいかに!? 編集部員との掛け合いでお届け。
編集部(以下、編):今日はリーフです。
松任谷(以下、松):なんだよ、その変な笑いは。
編:因縁のリーフですよね。
松:まだ言ってるの? その話。
編:まあねえ、日本カー・オブ・ザ・イヤーで満点を入れるって宣言して入れなかったクルマですからねえ。
松:しつこいよ。何度も言ってるけど、僕の中ではプレリュードと同点一位。そういうレギュレーションになってなかったから、どちらかを選ばざるを得なかったって事だよ。
編:実はまだ僕乗ったことがなくて。
松:知ってるよ。だから今日は全面的に君が運転。
編:まあ、薄々わかってましたけどね。
松:それにしても、いい格好だよね。なんだか先代とはえらい違いだよな。
編:知ってます? このマーク。
松:マークって何?
編:この縦二本、横三本のマークですよ。
松:さあ、ただのデザインだと思って気にしてなかったけど。
編:これ、リアランプも同じなんですよね。二と三でしょ?
松:えっ、まさか二と三でニッサン?
編:はい、正解。
松:変なところばかり詳しいよな。
編:僕はインプレッション以外、なんでも松任谷さんより詳しいです。
松:最近の若い奴は教育ができてないよな、本当に。
編:勉強好きと言ってください。
松:で、乗るのか乗らないのか、どっち?
編:もちろん乗りますよ。今日はスタートも遅いし、少し早く出て峠経由で行きましょう。
松:いつもそうやってるだろ。
編:じっくり乗るんですよ、じっくり。
松:疲れてゴルフどころじゃなくなるぞ。
編:大丈夫、若いですから。
松:わかったよ。じゃあさっさと行こう。
編:ドアハンドルがせり出してくるタイプですね。これはポルシェなんかと同じか。
松:まあ、似てはいるけどね。ちょっとだけ違う。
編:ふうん、中は意外とルーミーですね。このグラスルーフがいいなあ。
松:これは今流行りの電気式曇りガラスを使って調節するタイプね。
編:意外と詳しいですね。でも見ればわかるか……。
松:……。
編:シートは高めですね。独特のポジションは先代にちょっと似てるかな。
松:ずいぶん低くなったとは思うけどね。
編:メーターナセルはBMW風、と。
松:なんだか否定的だな。
編:いや、そんなことないですよ。誰もが思うだろうことを口にしているだけです。
松:でも、この形が今の技術だと丁度いいんじゃないかね。ディスプレイ的にも。
編:コスト的にもそうですかね。
松:やっぱり否定的だぞ。
編:そんなことないですって。とりあえず走りましょう。
松:なんだかなあ……。
■いよいよ走りへ。驚きの世界があった!?
松:どう?
編:優しい感じ、ですかね。
松:いい感じだろ。
編:そうですね。無理がない感じですね。
松:妙に剛性感を演出していないし、緩いわけでもないし、ちょうどいい食べ頃の果物みたいだろ。
編:まあ、そうとも言えますね。ジューシーね。
松:それに今やリーフはこんなに速いクルマなんだぜ。
編:確かにびっくりしましたよ。スタートダッシュはもちろんのこと、中間加速もリーフとは思えない、これが進歩というものなんですよね。
松:周りが同じようになってきてるからね。世界には強烈なライバル達もいるし……。
編:ここからは松任谷さんが運転してくださいよ。
松:なんで? ここからが楽しいんじゃないか。
編:峠道でリーフがどんな動きをするのか、客観的に見てみたいんです。
松:俺を疲れさせて、ゴルフでまたコケにするつもりじゃないだろうな。
編:それはいつも……失礼、なんでもないです。
松:わかった。じじいの実力を見せちゃる。
編:ではどうぞ。
松:いくぜ。
編:えいえいおー。
松:ここまで運転してきてだいたい想像はできるだろ?
編:そうですね。でもこっちに乗るとまた違う世界です。
松:そうだな。ステアリングを握るのと握らないとでは大きな違いがあるよな。
編:e-Powerもいいけれど、やはりスムーズさではBEVには敵わないです。松任谷さんが今何センチくらいアクセルを踏みこんだか、こちらでもわかりますもんね。
松:まあ、レスポンスはいいよ。それにこのタイトコーナー……。
編:ううっ、すごいですね。タイヤが粘りますね。ロールはけっこうしてるんですよ。でも危なげがないっていうか。
松:フランス車をちょっと思い浮かべるような足だよね。
編:ここからは下り坂ですが。
松:このパドルで回生ブレーキの強さをコントロールできるから大丈夫。
編:e-pedalモードにすると完全停止までできるんですか?
松:それができないところが唯一くらいの不満かな。
編:ここ、結構な下り坂ですよね。
松:そうだな。もう少し回生ブレーキが強く効くモードがあってもいいんだけどな。
編:松任谷さん、ゴルフもそのくらいかっ飛ばせればねえ……。
松:うるせえな。そのうちいいクラブが出てくるよ。
編:クラブじゃないんだってば。
松:どうだ、このコーナリング。フェードもドローも自由自在。
編:すげえなあ。これがリーフなのか。
松:そうとも、満点を入れたくなる気持ちはわかるだろ?
編:フェードもドローも自由自在かあ。いいよなあ、そういうの。
松:いいよなあ。
編:ねえねえ、ちょっと変な臭いしてません?
松:こっちもちょっとブレーキのフィーリングが変なので停まるぞ。
編:あ、すごい煙。
松:うーむ、ブレーキを使いすぎたか……で、フェード現象が起きたわけだな。
編:えっ? そっちのフェードですか⁉
NISSAN LEAF B7 G ※プロパイロット2.0装着車
◆全長_全幅_全高:4360×1810×1555mm ◆車両重量:1920kg ◆モーター最大出力:169kW(218ps)/4400-11700rpm ◆モーター最大トルク:355N・m(36.3kg-m)/0-4300rpm ◆ミッション:─ ◆一充電走行距離:670km◆定員:5人 ◆価格:599.94万円
文・写真/松任谷正隆
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