タイガー・ウッズ 復帰戦に選んだボールはブリヂストン『TOUR B330S』
text by kazuhiro koyama
配信日時: 2016年12月9日 03時00分
注目のボール選択は、ブリヂストン『TOUR B330S』
変更はクラブだけにとどまらない。ボールは、ブリヂストンスポーツの『TOUR B330S』を選択していたのだ。これには驚いたファンも多かったようで、国内でも時事通信がニュースとして配信したほどだった。
『TOUR B330S』は、 “ワンレングスアイアン”の使い手で、先日来日したブライソン・デシャンボーが使用していることでも話題になっていた(→)が、ツアー79勝のタイガーが使うとなると、その意味合いはまた大きく異なってくる。
タイガーが、幼少の頃からタイトリストの糸巻きバラタボールを愛用していたのはよく知られている。97年のマスターズに勝った時は、タイトリスト『プロフェッショナル90』だった。
2000年に多くのプロに先駆けて、ウレタンカバーのソリッドボール(※ナイキ『ツアーアキュラシー』)を採用し、その年の全米オープンから翌年のマスターズまで、メジャーを4連勝する“タイガースラム”の離れ業を達成した。ボールの変更が、タイガーの輝かしいキャリアの最高潮を演出したのだ。
8月にナイキゴルフがクラブとボール事業から撤退を発表し、タイガーもまた、他のナイキアスリート同様、遅かれ早かれボールを変更する必要に迫られていた。そこで、『TOUR B330S』が選ばれたわけだが、このボールの軟らかい感触と喰いつき感は、タイガーがかつて使用したボールに似たところがあったのかもしれない。
前回のコラムで、ボール選びが距離感を出すための基準になることを紹介したが、タイガーはその影響を顕著に受ける選手といえるだろう。ゴルフは、スピンをコントロールするゲームという側面を持っているが、それに世界でもっとも長けている選手が、タイガーだからだ。
これまで、タイガーが見せてきたスーパープレー、特に奇跡的なチップインを数々生み出してきたアプローチは、ボールの打ち出し角とバックスピンとサイドスピン、そしてボールスピードまで全てあやつって、初めてなし得るものだ。それは、ボールの性能が意のままにならなければ出来ない。『TOUR B330S』は、タイガーの厳しい要求にかなったボールだと言えるわけだ。
『TOUR B330S』は、 “ワンレングスアイアン”の使い手で、先日来日したブライソン・デシャンボーが使用していることでも話題になっていた(→
タイガーが、幼少の頃からタイトリストの糸巻きバラタボールを愛用していたのはよく知られている。97年のマスターズに勝った時は、タイトリスト『プロフェッショナル90』だった。
2000年に多くのプロに先駆けて、ウレタンカバーのソリッドボール(※ナイキ『ツアーアキュラシー』)を採用し、その年の全米オープンから翌年のマスターズまで、メジャーを4連勝する“タイガースラム”の離れ業を達成した。ボールの変更が、タイガーの輝かしいキャリアの最高潮を演出したのだ。
8月にナイキゴルフがクラブとボール事業から撤退を発表し、タイガーもまた、他のナイキアスリート同様、遅かれ早かれボールを変更する必要に迫られていた。そこで、『TOUR B330S』が選ばれたわけだが、このボールの軟らかい感触と喰いつき感は、タイガーがかつて使用したボールに似たところがあったのかもしれない。
前回のコラムで、ボール選びが距離感を出すための基準になることを紹介したが、タイガーはその影響を顕著に受ける選手といえるだろう。ゴルフは、スピンをコントロールするゲームという側面を持っているが、それに世界でもっとも長けている選手が、タイガーだからだ。
これまで、タイガーが見せてきたスーパープレー、特に奇跡的なチップインを数々生み出してきたアプローチは、ボールの打ち出し角とバックスピンとサイドスピン、そしてボールスピードまで全てあやつって、初めてなし得るものだ。それは、ボールの性能が意のままにならなければ出来ない。『TOUR B330S』は、タイガーの厳しい要求にかなったボールだと言えるわけだ。