松山英樹&石川遼も悩んだ…ボール選択の重要性
text by kazuhiro koyama
配信日時: 2016年12月1日 06時30分
ボール選択でコースマネージメントも変わる
一方、プロとは異なり、一般的なアマチュアゴルファーは、ボールの違いに無頓着な場合も少なくない。ボール機能の微細な違いよりも、アマチュアの打点のブレの影響のほうが弾道に与える影響がずっと大きいから、という側面もあるだろう。身も蓋もない話ではあるけれども。結果的に打感の好みなどで選んでいる人が多いようだ。
プロが使用するウレタンカバーのスピン系ボールに対して、アベレージ層に人気の高いディスタンス系ボールは、ドライバーでは打ち出し角が確保できれば、スピン系ボール以上の低スピンで強弾道を実現し、飛距離が伸びやすいだろう。スピン量が減る=サイドスピンも減ることから左右の曲がりが軽減され、方向性が良くなることも期待できる。
その反面、グリーン周りでは止まりにくくなる。ピッチエンドランのランが増えてボールがよりコロがるようになる。私見だが“ボールが前に行く”というのはアプローチにとっては有利な事が少なくないと思う。高さも出せるのでディスタンス系も馴れてしまえば、十分アプローチ可能だと思うが、ランが出るスペースは多めに必要だろう。そうなると、ディスタンス系を使うなら、グリーンでコロがせるスペースが確保できるピンの逆サイドから攻めるといった、ボールの違いによるコースマネージメントの変更があってもいいはずだ。
スピン系を使っているゴルファーは、アプローチでスピンがかかりすぎて、だいぶ手前で止まったり、アイアンショットがバックスピンで戻りすぎたりした経験があるのではないだろうか。ピンそばにキュキュっとブレーキがかかるのは快感だが、スピンのコントロールは簡単ではない。
プロが使用するスピン系ボコースコンディールの性能がより活きるのは、グリーンが硬く速く、傾斜もきつい、難しいションではないだろうか。そうなるとディスタンス系では対応しきれない場面が出てくる。プロが選択するように、スピン系ボールでサンドウェッジを使って止めるアプローチの必要性が増してくるだろう。
ボールの選択で、ゴルフのゲーム性は大きく変わる。好みのボールを選ぶのも良いけれど、ボールの機能を活かしたプレースタイルを選択できると、ゴルフの面白さはより深みを増すのではないだろうか。
プロが使用するウレタンカバーのスピン系ボールに対して、アベレージ層に人気の高いディスタンス系ボールは、ドライバーでは打ち出し角が確保できれば、スピン系ボール以上の低スピンで強弾道を実現し、飛距離が伸びやすいだろう。スピン量が減る=サイドスピンも減ることから左右の曲がりが軽減され、方向性が良くなることも期待できる。
その反面、グリーン周りでは止まりにくくなる。ピッチエンドランのランが増えてボールがよりコロがるようになる。私見だが“ボールが前に行く”というのはアプローチにとっては有利な事が少なくないと思う。高さも出せるのでディスタンス系も馴れてしまえば、十分アプローチ可能だと思うが、ランが出るスペースは多めに必要だろう。そうなると、ディスタンス系を使うなら、グリーンでコロがせるスペースが確保できるピンの逆サイドから攻めるといった、ボールの違いによるコースマネージメントの変更があってもいいはずだ。
スピン系を使っているゴルファーは、アプローチでスピンがかかりすぎて、だいぶ手前で止まったり、アイアンショットがバックスピンで戻りすぎたりした経験があるのではないだろうか。ピンそばにキュキュっとブレーキがかかるのは快感だが、スピンのコントロールは簡単ではない。
プロが使用するスピン系ボコースコンディールの性能がより活きるのは、グリーンが硬く速く、傾斜もきつい、難しいションではないだろうか。そうなるとディスタンス系では対応しきれない場面が出てくる。プロが選択するように、スピン系ボールでサンドウェッジを使って止めるアプローチの必要性が増してくるだろう。
ボールの選択で、ゴルフのゲーム性は大きく変わる。好みのボールを選ぶのも良いけれど、ボールの機能を活かしたプレースタイルを選択できると、ゴルフの面白さはより深みを増すのではないだろうか。