タイトリストの『TSi2 ドライバー』ってどんなクラブ?
ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!
配信日時: 2021年2月5日 08時00分
「新しいタイトリストさが詰まったドライバーだ!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典
<試打スペック>『TSi2ドライバー』
ヘッド素材:チタン合金鋳造
フェース :ATI 425 チタン合金
ヘッド体積:460cc
シャフト :TSP110 50(S)
ロフト :10度(9度、特注で11度もあり)
長さ :45.5インチ
ライ角 :58.5度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。
今回は『TSi2 ドライバー』のお話です。
『TSi2 ドライバー』は、フェースの新素材に注目が集まりがちです。ソールを見ても、特別なテクノロジーが見えるわけではないからです。良く言えば、シンプルなのです。これが、タイトリストの絶対的な自信に見えて来るから不思議です。
ヘッドのシェイプを見てみると、つまかりが良くなりそうなヒールのボリュームが最初に目に入ります。全体的に大きめで、安定感があります。個人的に気に入ったのは、フェースラインの美しさです。
実際に打ってみました。
『TSi2 ドライバー』の打音は、一言で書くと、しっかりしています。音量は大きめで、低めの金属系の音質です。打音にかんして、かなり改良があったと感心しました。壁や天井の反響がないコース上で最適になるように調整されています。
初速感は強めです。ややつかまる感じが、ちょうど良いのです。純正シャフトとの相性が良いと感じました。振っても、左に行きすぎない安心感があります。
ロフトが10度のスペックでしたが、ちょうど良い高弾道です。飛距離はトップクラスに飛びます。平均飛距離220ヤードでした。
タイトリストはヘッドスピードで対象ゴルファーを分けない方針だと聞きましたが、同伴者にも打ってもらったところ、ヘッドスピードが44m/秒を超えると、飛距離性能がワンランク上がるように感じました。
『TSi2 ドライバー』には、ドロー特性を期待するゴルファーが多いと思いますが、少しだけ注意が必要です。今までのタイトリストのドライバーは、右に打ち出してドローで戻すボールを打ちたくなるフォルムのヘッドで、実際にそういう弾道が打てる機能を持っていましたが、『TSi2 ドライバー』は、右にボールを打ち出すのは苦手です。ドローはストレートに打ち出したボールを軽くドローさせる弾道が出るようになっています。
これは、フェード打ちのゴルファーにとって、朗報です。そういうチューニングのドライバーは、実は、フェードも打ちやすいことが多いからです。実際に、コースで試打しながら、途中からはフェードを打っていました。いわゆるパワーフェードが打てます。
『TSi2 ドライバー』は、ボールをあまり曲げずに、打ち出しを意識してターゲットを狙うゴルファーにオススメします。オートマチックという意味で、『TSi2 ドライバー』は許容範囲が広いやさしいドライバーです。
『TSi2 ドライバー』は、この数年のタイトリストのドライバーとは少し毛色が違うドライバーです。『TS』から『TSi』になったのは、色々な意味があると説明されていますが、テクノロジーが先行しすぎずに、コースでゴルファーが使用するときに求められることを優先して、一から作ったドライバーのように感じました。とても、打ちやすいドライバーです。
最後にもう一言だけ。
巷では試打したロフト10度よりも、ロフト9度のほうが飛ぶという噂があります。もちろん、ゴルファーの個性で結果は変わると思いますが、僕も、後日、ロフト9度を打ってみましたが、9度のほうが飛距離が5ヤードぐらい飛んだという結果になりました。両方のロフトを試してみるべきだと、付け加えます。
ヘッド素材:チタン合金鋳造
フェース :ATI 425 チタン合金
ヘッド体積:460cc
シャフト :TSP110 50(S)
ロフト :10度(9度、特注で11度もあり)
長さ :45.5インチ
ライ角 :58.5度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。
今回は『TSi2 ドライバー』のお話です。
『TSi2 ドライバー』は、フェースの新素材に注目が集まりがちです。ソールを見ても、特別なテクノロジーが見えるわけではないからです。良く言えば、シンプルなのです。これが、タイトリストの絶対的な自信に見えて来るから不思議です。
ヘッドのシェイプを見てみると、つまかりが良くなりそうなヒールのボリュームが最初に目に入ります。全体的に大きめで、安定感があります。個人的に気に入ったのは、フェースラインの美しさです。
実際に打ってみました。
『TSi2 ドライバー』の打音は、一言で書くと、しっかりしています。音量は大きめで、低めの金属系の音質です。打音にかんして、かなり改良があったと感心しました。壁や天井の反響がないコース上で最適になるように調整されています。
初速感は強めです。ややつかまる感じが、ちょうど良いのです。純正シャフトとの相性が良いと感じました。振っても、左に行きすぎない安心感があります。
ロフトが10度のスペックでしたが、ちょうど良い高弾道です。飛距離はトップクラスに飛びます。平均飛距離220ヤードでした。
タイトリストはヘッドスピードで対象ゴルファーを分けない方針だと聞きましたが、同伴者にも打ってもらったところ、ヘッドスピードが44m/秒を超えると、飛距離性能がワンランク上がるように感じました。
『TSi2 ドライバー』には、ドロー特性を期待するゴルファーが多いと思いますが、少しだけ注意が必要です。今までのタイトリストのドライバーは、右に打ち出してドローで戻すボールを打ちたくなるフォルムのヘッドで、実際にそういう弾道が打てる機能を持っていましたが、『TSi2 ドライバー』は、右にボールを打ち出すのは苦手です。ドローはストレートに打ち出したボールを軽くドローさせる弾道が出るようになっています。
これは、フェード打ちのゴルファーにとって、朗報です。そういうチューニングのドライバーは、実は、フェードも打ちやすいことが多いからです。実際に、コースで試打しながら、途中からはフェードを打っていました。いわゆるパワーフェードが打てます。
『TSi2 ドライバー』は、ボールをあまり曲げずに、打ち出しを意識してターゲットを狙うゴルファーにオススメします。オートマチックという意味で、『TSi2 ドライバー』は許容範囲が広いやさしいドライバーです。
『TSi2 ドライバー』は、この数年のタイトリストのドライバーとは少し毛色が違うドライバーです。『TS』から『TSi』になったのは、色々な意味があると説明されていますが、テクノロジーが先行しすぎずに、コースでゴルファーが使用するときに求められることを優先して、一から作ったドライバーのように感じました。とても、打ちやすいドライバーです。
最後にもう一言だけ。
巷では試打したロフト10度よりも、ロフト9度のほうが飛ぶという噂があります。もちろん、ゴルファーの個性で結果は変わると思いますが、僕も、後日、ロフト9度を打ってみましたが、9度のほうが飛距離が5ヤードぐらい飛んだという結果になりました。両方のロフトを試してみるべきだと、付け加えます。
コメンテータープロフィール
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。