ダンロップの『スリクソン ZX FW/HB』ってどんなクラブ?
ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!
配信日時: 2021年1月15日 08時00分
「『スリクソン ZX FW』は本格的で飛ぶ!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典
<試打スペック>
『スリクソン ZX FW』#3
ヘッド素材:マレージング鋼
クラウン :CFRPコンポジット(#3のみ)
フェース :HT1770鋼
ヘッド体積:176cc
シャフト :Diamana ZX50(S)
ロフト :15度
長さ :43インチ
ライ角 :57.5度
『スリクソン ZX ハイブリッド』#4
ヘッド素材:マレージング鋼
フェース :HT1770鋼
ヘッド体積:108cc
シャフト :Diamana ZX for HYBRID (S)
ロフト :22度
長さ :39.75インチ
ライ角 :58度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『スリクソン ZX FWとハイブリッド』のお話です。
まず、『スリクソン ZX FW』です。僕は前モデルの3番を使用しているので興味津々でしたが、アドレスビューは基本的には同じです。面長ではない形状はそのままなので、好感を持ちました。
打ってみると、最初に感じたのは「飛ぶ!」でした。前モデルより5ヤードほどキャリーが出ます。最長飛距離は235ヤードで、平均で215ヤードでした。これはヘッドスピード40m/秒としては、素晴らしい飛距離性能だといえます。中弾道で強いボールが出ます。これは、ヘッドスピードが上がると高弾道になると思われます。強いボールです。初速感もありますが棒球系のボールです。面白いのは、曲げやすいのですが、基本的にはストレートに飛ぼうとしてくれることです。
『スリクソン ZX FW』の打音は、音量はちょうど良い大きさで、やや湿った金属音で、残響はなく、締まった良い音質です。高音質が好きなゴルファーにも、低音の抑えた音質が好きなゴルファーにも、許される絶妙な打音です。市場にあるFWの中では見た目が小さめで、ボールが上がりやすいという意味でやさしいクラブは少ないので、『スリクソン ZX FW』は特別です。やさしく、扱いやすいFWが欲しいゴルファーにオススメです。
『スリクソン ZX ハイブリッド』も打ってみると、飛ぶと感じました。4番22度のロフトで、190ヤードを打てます。同じスペックであれば180ヤード打てれば十分に合格ですので、かなり飛ぶハイブリッドです。
ボールは高弾道で、ややドロー傾向があるクラブです。フェースの長さがあり、ドローを抑えているように見えるので、最初は戸惑ったのですが、フェースの長さがある安心感とドローしてくれるという特性に、安心感を持つゴルファーは多いので、これはプラスにとらえて良いと思います。ありそうで、市場にはあまりないタイプのハイブリッドなので、飛んで、ドロー傾向があるのに、ヘッドが小さくないハイブリッドが欲しいゴルファーには、強くオススメします。
グリーンを直接狙うのは、ヘッドスピードが速いゴルファーでなければ少し難しいかもしれません。僕の場合で、良いボールを打っても、2ピンから3ピンは転がってしまいました。これはマイナスではなく、クラブの特徴だと考えるべきです。
個人的には、ハイブリッドは飛ばなければ、それだけで不合格だと考えています。そういう意味で『スリクソン ZX ハイブリッド』は余裕で合格です。
『スリクソン ZX FWとハイブリッド』は、個性的なクラブに仕上がっています。どっち付かずの中途半端ではなく、明確な答えを出してくれるクラブだと感じました。個人的には、FWは大好きでしたが、ハイブリッドはヘッドの大きさと弾道が好みではない、と思いました。とはいえ、どちらも優秀なクラブですので、興味を持ったゴルファーには打って欲しいです。
『スリクソン ZX FW』#3
ヘッド素材:マレージング鋼
クラウン :CFRPコンポジット(#3のみ)
フェース :HT1770鋼
ヘッド体積:176cc
シャフト :Diamana ZX50(S)
ロフト :15度
長さ :43インチ
ライ角 :57.5度
『スリクソン ZX ハイブリッド』#4
ヘッド素材:マレージング鋼
フェース :HT1770鋼
ヘッド体積:108cc
シャフト :Diamana ZX for HYBRID (S)
ロフト :22度
長さ :39.75インチ
ライ角 :58度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『スリクソン ZX FWとハイブリッド』のお話です。
まず、『スリクソン ZX FW』です。僕は前モデルの3番を使用しているので興味津々でしたが、アドレスビューは基本的には同じです。面長ではない形状はそのままなので、好感を持ちました。
打ってみると、最初に感じたのは「飛ぶ!」でした。前モデルより5ヤードほどキャリーが出ます。最長飛距離は235ヤードで、平均で215ヤードでした。これはヘッドスピード40m/秒としては、素晴らしい飛距離性能だといえます。中弾道で強いボールが出ます。これは、ヘッドスピードが上がると高弾道になると思われます。強いボールです。初速感もありますが棒球系のボールです。面白いのは、曲げやすいのですが、基本的にはストレートに飛ぼうとしてくれることです。
『スリクソン ZX FW』の打音は、音量はちょうど良い大きさで、やや湿った金属音で、残響はなく、締まった良い音質です。高音質が好きなゴルファーにも、低音の抑えた音質が好きなゴルファーにも、許される絶妙な打音です。市場にあるFWの中では見た目が小さめで、ボールが上がりやすいという意味でやさしいクラブは少ないので、『スリクソン ZX FW』は特別です。やさしく、扱いやすいFWが欲しいゴルファーにオススメです。
『スリクソン ZX ハイブリッド』も打ってみると、飛ぶと感じました。4番22度のロフトで、190ヤードを打てます。同じスペックであれば180ヤード打てれば十分に合格ですので、かなり飛ぶハイブリッドです。
ボールは高弾道で、ややドロー傾向があるクラブです。フェースの長さがあり、ドローを抑えているように見えるので、最初は戸惑ったのですが、フェースの長さがある安心感とドローしてくれるという特性に、安心感を持つゴルファーは多いので、これはプラスにとらえて良いと思います。ありそうで、市場にはあまりないタイプのハイブリッドなので、飛んで、ドロー傾向があるのに、ヘッドが小さくないハイブリッドが欲しいゴルファーには、強くオススメします。
グリーンを直接狙うのは、ヘッドスピードが速いゴルファーでなければ少し難しいかもしれません。僕の場合で、良いボールを打っても、2ピンから3ピンは転がってしまいました。これはマイナスではなく、クラブの特徴だと考えるべきです。
個人的には、ハイブリッドは飛ばなければ、それだけで不合格だと考えています。そういう意味で『スリクソン ZX ハイブリッド』は余裕で合格です。
『スリクソン ZX FWとハイブリッド』は、個性的なクラブに仕上がっています。どっち付かずの中途半端ではなく、明確な答えを出してくれるクラブだと感じました。個人的には、FWは大好きでしたが、ハイブリッドはヘッドの大きさと弾道が好みではない、と思いました。とはいえ、どちらも優秀なクラブですので、興味を持ったゴルファーには打って欲しいです。
コメンテータープロフィール
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。