ダンロップの『スリクソン ZX7 アイアン』ってどんなクラブ?
ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!
配信日時: 2020年12月25日 08時00分
「上質で高機能なゴルフをさせる!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典
<試打スペック>『スリクソン ZX7 アイアン』
ヘッド :(#3〜#7)軟鉄(S20C)+タングステンニッケルウェイト
(#8〜PW)軟鉄(S20C)
シャフト:ダイナミックゴールド DST(S200)
ロフト :#3/20度、#4/22度、#5/25度、#6/28度、#7/32度、#8/36度、#9/41度、PW/46度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『スリクソン ZX7 アイアン』のお話です。
『スリクソン ZX7 アイアン』で、最初に目に入るのはソールでした。V字のソールです。ヒールサイドとトウサイドが明確に落としてあります。ツアーキャビティのアイアンとしては、あまり見ることがない形状です。
バックフェースはシンプルですが、特別な新技術を搭載しなくとも、ダンロップが積み重ねてきたテクノロジーを集結して作ったという雰囲気が『スリクソン ZX7 アイアン』にはあります。
アドレスしてみると、予感は、早くも確信に変わります。小さめのヘッド、フェース、構えると気持ちが良いのです。迷わず、狙い通りにアドレスできます。何球か打っただけで、弾道すらイメージできるようになります。素晴らしかったです。
『スリクソン ZX7 アイアン』の打音は、音量控えめ、やさしい音質です。打ち応えは、やわらかいほうに分類されますが、この辺りは上質なアイアンとして独特なものです。カチッとした芯感を求めるゴルファーには物足りないかもしれませんが、繊細な感性を刺激されて、鳥肌が立つというゴルファーも同じぐらいいるだろうと思いました。
中弾道です。ストレートに飛ぼうとして、球筋に影響するような癖は一切ありません。成分無調整の感覚を味わええるクラブは数少ないものですが、『スリクソン ZX7 アイアン』はお見事です。クリアしています。
飛距離はロフト通りです。7番で32度は、クラシックロフトよりも少し立っていますので、半番手ぐらいのキャリーアップです。中弾道に感じたのは、このロフトが影響しているのかもしれません。
『スリクソン ZX7 アイアン』のスピン性能はツアーモデルとして合格です。どの番手もその場で止まるショットが可能です。
完成度が高く、自分の思い通りのボールを打ちたいゴルファーに『スリクソン ZX7 アイアン』はオススメです。軟鉄鍛造のセミキャビティーのアイアンの完成形の一つです。
個人的に、『スリクソン ZX7 アイアン』で最も気持ちが良かったのは、番手間のフェースの並びがきれいで、構えやすさが継続することと、距離がきれいに打ち分けできることです。ツアー系のアイアンでも、テクノロジーを優先して、こういう大切な部分が置き去りになってしまったクラブがたくさんあります。
『スリクソン ZX7 アイアン』は、長く使って欲しいアイアンです。使えば使うほどに、自分の一部のようになるアイアンが『スリクソン ZX7 アイアン』だからです。
ヘッド :(#3〜#7)軟鉄(S20C)+タングステンニッケルウェイト
(#8〜PW)軟鉄(S20C)
シャフト:ダイナミックゴールド DST(S200)
ロフト :#3/20度、#4/22度、#5/25度、#6/28度、#7/32度、#8/36度、#9/41度、PW/46度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『スリクソン ZX7 アイアン』のお話です。
『スリクソン ZX7 アイアン』で、最初に目に入るのはソールでした。V字のソールです。ヒールサイドとトウサイドが明確に落としてあります。ツアーキャビティのアイアンとしては、あまり見ることがない形状です。
バックフェースはシンプルですが、特別な新技術を搭載しなくとも、ダンロップが積み重ねてきたテクノロジーを集結して作ったという雰囲気が『スリクソン ZX7 アイアン』にはあります。
アドレスしてみると、予感は、早くも確信に変わります。小さめのヘッド、フェース、構えると気持ちが良いのです。迷わず、狙い通りにアドレスできます。何球か打っただけで、弾道すらイメージできるようになります。素晴らしかったです。
『スリクソン ZX7 アイアン』の打音は、音量控えめ、やさしい音質です。打ち応えは、やわらかいほうに分類されますが、この辺りは上質なアイアンとして独特なものです。カチッとした芯感を求めるゴルファーには物足りないかもしれませんが、繊細な感性を刺激されて、鳥肌が立つというゴルファーも同じぐらいいるだろうと思いました。
中弾道です。ストレートに飛ぼうとして、球筋に影響するような癖は一切ありません。成分無調整の感覚を味わええるクラブは数少ないものですが、『スリクソン ZX7 アイアン』はお見事です。クリアしています。
飛距離はロフト通りです。7番で32度は、クラシックロフトよりも少し立っていますので、半番手ぐらいのキャリーアップです。中弾道に感じたのは、このロフトが影響しているのかもしれません。
『スリクソン ZX7 アイアン』のスピン性能はツアーモデルとして合格です。どの番手もその場で止まるショットが可能です。
完成度が高く、自分の思い通りのボールを打ちたいゴルファーに『スリクソン ZX7 アイアン』はオススメです。軟鉄鍛造のセミキャビティーのアイアンの完成形の一つです。
個人的に、『スリクソン ZX7 アイアン』で最も気持ちが良かったのは、番手間のフェースの並びがきれいで、構えやすさが継続することと、距離がきれいに打ち分けできることです。ツアー系のアイアンでも、テクノロジーを優先して、こういう大切な部分が置き去りになってしまったクラブがたくさんあります。
『スリクソン ZX7 アイアン』は、長く使って欲しいアイアンです。使えば使うほどに、自分の一部のようになるアイアンが『スリクソン ZX7 アイアン』だからです。
コメンテータープロフィール
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。