やっぱり飛び系アイアンがセッティングの考え方をガラリと変える!?
text by kazuhiro koyama
配信日時: 2016年8月25日 13時30分
プロも使用する、多ロフトなユーティリティ
一方、最近ではロングアイアンのかわりにユーティリティを入れることが一般的になりつつある。芯が狭く、ボールを上げにくい長い番手のアイアンに比べて、ユーティリティはヘッドが大型で重心が深い位置にあるため、ミスヒットに強く、ボールが上がりやすい。
最近では、24〜30度といった、よりロフト角が大きな番手のユーティリティが、続々とラインナップされており、5番や6番といったミドルアイアンを抜いて、その代わりにユーティリティをバッグに入れやすくなった。最近はツアーでも、パー4の二打目で長い距離が残りやすい女子プロが、こうしたユーティリティを駆使して、高弾道でグリーンを狙うシーンが多く見られる。
男子でも片山晋呉が、ユーティリティを4本入れて、アイアンはなんと7番アイアンから使用している。かつては、ショートウッドの名手として知られた片山だが、現在はツアー屈指のユーティリティ巧者だ。ロング・ミドルアイアンに比べて、ユーティリティを使うほうが、圧倒的に球筋のバリエーションが増えるのだという。
プロですら、長い番手のアイアンを抜き、代わりにユーティリティを使用してコースを攻略する。こうなると、もはやアマチュアにはロング・ミドルアイアンは要らないのではないかとすら思える。ボールがより低スピンになっていることもあり、アイアンではボールが上がりにくく、番手なりの距離をしっかり出すには、ある程度のヘッドスピードと、打点を安定させる必要がある。
最近では、24〜30度といった、よりロフト角が大きな番手のユーティリティが、続々とラインナップされており、5番や6番といったミドルアイアンを抜いて、その代わりにユーティリティをバッグに入れやすくなった。最近はツアーでも、パー4の二打目で長い距離が残りやすい女子プロが、こうしたユーティリティを駆使して、高弾道でグリーンを狙うシーンが多く見られる。
男子でも片山晋呉が、ユーティリティを4本入れて、アイアンはなんと7番アイアンから使用している。かつては、ショートウッドの名手として知られた片山だが、現在はツアー屈指のユーティリティ巧者だ。ロング・ミドルアイアンに比べて、ユーティリティを使うほうが、圧倒的に球筋のバリエーションが増えるのだという。
プロですら、長い番手のアイアンを抜き、代わりにユーティリティを使用してコースを攻略する。こうなると、もはやアマチュアにはロング・ミドルアイアンは要らないのではないかとすら思える。ボールがより低スピンになっていることもあり、アイアンではボールが上がりにくく、番手なりの距離をしっかり出すには、ある程度のヘッドスピードと、打点を安定させる必要がある。
飛び系アイアンを加えたセッティングの可能性
今後、アイアンの本数は減って、7番ないし8番アイアンからになり、代わりにユーティリティが増えるだろうというのは、多くの人が指摘している。やさしくボールを上げて、なおかつ飛ばせるユーティリティに比べると、アイアンを使うメリットがどれだけあるかというと心許ない。実際に私もそう思っていた。
しかし、激飛びのアイアンがあれば、事情は変わってくるのではないだろうか。7番アイアンで、これまでの5番の距離が打てるなら、シャフトが長くなりがちなユーティリティを使う必要がない。アイアンが得意で、ウッドやユーティリティの形状が苦手という人は少なくないが、飛び系アイアンであれば、形状はセットの流れで、違和感なく使用できる。
飛び系アイアンは、ソール幅が広く、見た目がユーティリティ寄りのものも少なくないが、ヤマハの新しい『inpres UD+2』アイアンは、前作に比べて、すっきりとした形状になり、より操作感がある。ベテランゴルファーにも扱いやすいだろう。
恥ずかしいことだが、私も以前、飛び系のアイアンに否定的だった。アイアンは飛距離を出すクラブではないと、コンサバティブに考えていたのだ。しかし、先日、知人と4人でラウンドした時、私以外の3人が『RMX UD+2』を使用していたことがきっかけで、その考えを改めた。面白いことに、彼らは、『RMX UD+2』アイアンのPWの下に、これまで使っていたアイアンの9番アイアンとPWを入れていたのだ。
「飛ぶPWの下に、また9番を入れるのなら、結果的に前と同じじゃないですか?」と私が言うと、その人は「いや、このセッティングのほうが楽なんだ」と言われ、ハッとなった。大事なことは、番手の数字ではなく、セット内で打ちたい距離がしっかりと打てることなのだ。長い距離は、飛び系アイアンでカバーして、短い距離はこれまで通りのアイアンでコントロールする。数字の大きな番手で打つことが出来れば、心理的にも優位に立てるわけだ。
ゴルファーはどうしても、既成概念にとらわれすぎてしまうきらいがある。セッティングを柔軟に考えれば、ゴルフの楽しさはもっと広がるはずと思う。ロフトが立ちすぎているとか、ユーティリティと飛び系アイアンがどちらがいいとか、そんな話は些細なことなのだ。
しかし、激飛びのアイアンがあれば、事情は変わってくるのではないだろうか。7番アイアンで、これまでの5番の距離が打てるなら、シャフトが長くなりがちなユーティリティを使う必要がない。アイアンが得意で、ウッドやユーティリティの形状が苦手という人は少なくないが、飛び系アイアンであれば、形状はセットの流れで、違和感なく使用できる。
飛び系アイアンは、ソール幅が広く、見た目がユーティリティ寄りのものも少なくないが、ヤマハの新しい『inpres UD+2』アイアンは、前作に比べて、すっきりとした形状になり、より操作感がある。ベテランゴルファーにも扱いやすいだろう。
恥ずかしいことだが、私も以前、飛び系のアイアンに否定的だった。アイアンは飛距離を出すクラブではないと、コンサバティブに考えていたのだ。しかし、先日、知人と4人でラウンドした時、私以外の3人が『RMX UD+2』を使用していたことがきっかけで、その考えを改めた。面白いことに、彼らは、『RMX UD+2』アイアンのPWの下に、これまで使っていたアイアンの9番アイアンとPWを入れていたのだ。
「飛ぶPWの下に、また9番を入れるのなら、結果的に前と同じじゃないですか?」と私が言うと、その人は「いや、このセッティングのほうが楽なんだ」と言われ、ハッとなった。大事なことは、番手の数字ではなく、セット内で打ちたい距離がしっかりと打てることなのだ。長い距離は、飛び系アイアンでカバーして、短い距離はこれまで通りのアイアンでコントロールする。数字の大きな番手で打つことが出来れば、心理的にも優位に立てるわけだ。
ゴルファーはどうしても、既成概念にとらわれすぎてしまうきらいがある。セッティングを柔軟に考えれば、ゴルフの楽しさはもっと広がるはずと思う。ロフトが立ちすぎているとか、ユーティリティと飛び系アイアンがどちらがいいとか、そんな話は些細なことなのだ。