令和最初のWinner、宮本勝昌を支えたクラブセッティング
text by Kazuhiro Koyama / Photo by Wataru Murakami
配信日時: 2019年5月10日 08時40分
四半世紀に渡り、一貫してブリヂストンのギアを使用
ファンなら誰もが知るように、宮本はブリヂストンの契約プロだ。ボール・クラブはもちろんだが、シューズ、グローブ、キャディバッグ、バイザーなど用品類も含めた総合契約になる。ウェアも同社のパラディーゾだ。
ここ数年、ツアープロの契約問題は喧しいが、宮本はプロ入り後、一貫してブリヂストンを愛用している。いや、正確に言えば、中学3年でアマチュアモニター登録して以来、水上高校、日大ゴルフ部、そしてプロへと、ずっとブリヂストン一筋を貫いてきた数少ない選手なのだ。これは現在のゴルフツアーの現状を考えると特筆されていい。
パワーフェードが武器の飛ばし屋らしく、以前は小ぶりなドライバーを好んで使用していた。なかなかクラブが変えられなかった時期もあったようだが、現在は460ccの最新モデル、『TOUR B XD-3』を使用している。カーボンクラウンに金属弦(パワーストリング)を組み込んだテクノロジーが話題になったクラブだ。
ここ数年、ツアープロの契約問題は喧しいが、宮本はプロ入り後、一貫してブリヂストンを愛用している。いや、正確に言えば、中学3年でアマチュアモニター登録して以来、水上高校、日大ゴルフ部、そしてプロへと、ずっとブリヂストン一筋を貫いてきた数少ない選手なのだ。これは現在のゴルフツアーの現状を考えると特筆されていい。
パワーフェードが武器の飛ばし屋らしく、以前は小ぶりなドライバーを好んで使用していた。なかなかクラブが変えられなかった時期もあったようだが、現在は460ccの最新モデル、『TOUR B XD-3』を使用している。カーボンクラウンに金属弦(パワーストリング)を組み込んだテクノロジーが話題になったクラブだ。
初速性能への評価が高く、契約プロの多くがスイッチしている『TOUR B XD-3』だが、クラブとしてのトータルの完成度も高い。慣性モーメントを向上しつつ、操作感も確保され、扱いやすい素直な挙動も魅力だ。最新ドライバーのトレンドも踏まえ、中上級者向けモデルながら、しっかりとしたボールのつかまりも備えている。宮本は初速が上がり、飛距離が7.1yも伸びたとコメントしている。
18番の劇的なバーディーは、距離を稼ぎつつ、正確にフェアウェイをとらえたドライバーショットが呼び水となっている。435yのパー4、セカンドショットは残り132ヤードで、宮本は52度ウェッジでショットした。フェアウェイからウェッジで打てる距離に残せたことが、勝利を引き寄せるひとつのポイントになった。18番を終わってトップに並んでいた貞方章男が、ラフに入れてしまいボギーとしたのとは、明暗が分かれたかたちだ。
18番の劇的なバーディーは、距離を稼ぎつつ、正確にフェアウェイをとらえたドライバーショットが呼び水となっている。435yのパー4、セカンドショットは残り132ヤードで、宮本は52度ウェッジでショットした。フェアウェイからウェッジで打てる距離に残せたことが、勝利を引き寄せるひとつのポイントになった。18番を終わってトップに並んでいた貞方章男が、ラフに入れてしまいボギーとしたのとは、明暗が分かれたかたちだ。
アイアンは、3番から7番がハーフキャビティ、8番からPWがマッスルバックというコンボアイアン、『TOUR B X-BL』。打点部分の肉厚にこだわり、分厚い打感を生むアイアンで、同社のプロモデルの歴史を思わせる、上級者好みのベーシックな形状を持つ。
ウェッジは、カスタム専用モデルとなる『TOUR B XW-B』。フルミルド(全面精密ミルド)加工によって成型されたヘッドに「BITING BUKO MILLEDフェース」と名付けられた鋭利な角形状のミーリングが施してあり、従来品比113%という強烈なスピン性能を持っている。ブリジストンの高性能・高精度がつまったウェッジといってもいいかもしれない。
ヘッド単体で、8万5000円税抜きという高価なモデルで、そこからシャフト・グリップ代と組み立て賃がかかるので、1本10万円を超える事も珍しくないだろう。しかし、その値段以上の確かな違いをもたらしてくれるクラブだ。