「高反発✕高反発」が、新たな飛距離の可能性をもたらす。進化した”ルール不適合”、2代目『ゼウスインパクト』試打レポート
text by Kazuhiro Koyama/photo by Seichiro Tabata
配信日時: 2019年4月1日 04時20分
道具を変えるだけで、飛距離は伸ばせる!
「高反発✕高反発」の効果で、実際にどれだけの飛距離アップが可能なのか。アマチュアテスター達の試打テストを取材した。その結果は、効果に差こそあるものの、試打した全てのアマチュアが、いつもより大幅に飛距離アップを果たしていた。
特にヘッドスピードがそれほど速くない人や女性のゴルファーのほうが良い結果が出るようだ。1.5前後のミート率を連発し、30ヤードUPの人、40ヤードUPの人、50ヤード以上の飛距離アップに成功したアマチュアもいた。ミート率の高さは、ボール初速性能の高さを表すものだ。
またドロー弾道になりやすいつかまりの良さや、フェースに長く食いつき、それから弾きを得るような打感の心地良さを指摘する声もあった。480ccのヘッドは安定感があり、高打ち出しで曲がりにくい弾道になる。クラブとボールが飛ばしてくれるので、力みが取れるというゴルファーもいた。
ほんの数ヤードの飛距離アップでも、自力ではなかなか難しいものだ。スイング改造や筋力トレーニングで大きな飛距離アップを生むなら、相当にハードな努力が必要になるだろう。それがクラブとボールを変えることで、努力では実現できないような成果を出す事が出来る。飛距離を求める人にとって、素晴らしいソリューションではないか。
蛇足ながら、筆者も『ゼウスインパクト』を試してみた。普段のヘッドスピードは43m/s前後でボール初速は65m/s程度。『ゼウスインパクト』の対象ゴルファーよりも速い方だろう。結果から言うと、フライトスコープでの計測で、ボール初速71m/s以上が連発した。これまで70m/sを超えたことは、まず記憶にない。
クラブが軽量のため、そしてルール不適合シャフトの走りの良さのせいか、ヘッドスピードも47-48m/sに上がっていた。バックスピン量が多く、エネルギーを相当ロスしてしまったが、飛距離は10-15ヤードくらい伸びている。スペックが合えば、もっと飛ばせそうなポテンシャルを感じた。逆に言えば、ヘッドスピード40m/s以下くらいの人なら、『ゼウスインパクト2』のスペックはベストで、良い結果が期待できるはずだ。
クラブが軽量のため、そしてルール不適合シャフトの走りの良さのせいか、ヘッドスピードも47-48m/sに上がっていた。バックスピン量が多く、エネルギーを相当ロスしてしまったが、飛距離は10-15ヤードくらい伸びている。スペックが合えば、もっと飛ばせそうなポテンシャルを感じた。逆に言えば、ヘッドスピード40m/s以下くらいの人なら、『ゼウスインパクト2』のスペックはベストで、良い結果が期待できるはずだ。
さらに後日、ホームコースでボールだけを自分のドライバーで試してみたが、これもはっきりと分かるほど大きく飛ぶ。出球の速さが違う。いつもボールが止まるところよりも、はるか先まで飛んでいた。これには興奮させられた。
いつものゴルフから少し俯瞰して、ルールの縛りから離れてみると、道具の違いだけでこれだけの差を感じられる。飛距離の快感を求めてやまないゴルファーの心を強く刺激するプロダクトだ。
「ルール違反でも何でもいい、とにかく飛ばしたい」という人であれば、というエクスキューズがつくが、先入観を捨てて、試してみる価値はある。
いつものゴルフから少し俯瞰して、ルールの縛りから離れてみると、道具の違いだけでこれだけの差を感じられる。飛距離の快感を求めてやまないゴルファーの心を強く刺激するプロダクトだ。
「ルール違反でも何でもいい、とにかく飛ばしたい」という人であれば、というエクスキューズがつくが、先入観を捨てて、試してみる価値はある。