ブリヂストン・レップが語った宮里藍とクラブの幸福な関係
宮里藍が引退を表明してゴルフ界に衝撃が走った。女子プロ人気を作り出した彼女のギアの変遷史とともに、クラブへのこだわりを使用ドライバーとともに振り返りたい。アマチュア時代からサポートをするブリヂストンスポーツのレップ中原氏に直撃取材をした。
配信日時: 2017年5月26日 16時37分
感謝の気持ちを持っていつも接し、クラブの目は厳しかった
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ショットの再現性の高さは目を見張るものがあった
「改めて引退する彼女はレップから見て振り返ってみると、表も裏もなく同じ表情で接してくれて、さらにわれわれスタッフには感謝の気持ちを持って一生懸命に接しくれて要求しくれる最高のプロでしたね。だから、我々も彼女の要求に最大限こたえないといけないという非常に緊張感を持たせてくれたプロでもあります。クラブには妥協がなく、私たちは新モデルを使ってほしいですが、宮里プロはドライバーは飛距離が出て、アイアンはコントロールができて、ボールだと飛んで止まるモデルを当然要求します。
満足しないと絶対にモデル変更はしません。現在でもフェアウェイウッドやユーティリティで昔のモデルを使っているのがその証拠です。アマチュアだとより飛距離が出ればいいですが、彼女は飛距離でキャリーでたった3ヤード飛んでしまっては距離感が狂ってしまうし、グリーンで球を止められません。本当にプロとしての厳しい姿勢を持った強い選手です。彼女はスイングの再現能力も非常に高いものがあり、新モデル試打で打ってもらうと、例えばロフト9.5度で3球打って3球とも打ち出し角が13度と出れば、ロフト10.5度を3球打つと3球とも打ち出し角が14.5度と寸分たがわず同じ結果になる素晴らしいスイングの持ち主です]
満足しないと絶対にモデル変更はしません。現在でもフェアウェイウッドやユーティリティで昔のモデルを使っているのがその証拠です。アマチュアだとより飛距離が出ればいいですが、彼女は飛距離でキャリーでたった3ヤード飛んでしまっては距離感が狂ってしまうし、グリーンで球を止められません。本当にプロとしての厳しい姿勢を持った強い選手です。彼女はスイングの再現能力も非常に高いものがあり、新モデル試打で打ってもらうと、例えばロフト9.5度で3球打って3球とも打ち出し角が13度と出れば、ロフト10.5度を3球打つと3球とも打ち出し角が14.5度と寸分たがわず同じ結果になる素晴らしいスイングの持ち主です]
本当にお疲れ様でしたとしかいえない
「スペックの違いどおりの結果を出してくれます。さらに彼女は『もっとヘッドが走るようにシャフトの先がより柔らかいものにしてください』『もっと振れるように手元が少し軽いものにしてください』などはっきりと数字で出たとおりのものを、自分の体で感じて言葉で明確に表せる能力も持っていたので、クラブ調整が非常に突き詰めやすかったです。
彼女と過ごした時間は本当に長かったですが、本当に素晴らしいものがありましたし、ありがとうとしかいえないです。まだ続くので全力で今までとおり彼女をサポートしたいと思いますが、今まで本当にお疲れ様でしたとしかいえないですね」
彼女と過ごした時間は本当に長かったですが、本当に素晴らしいものがありましたし、ありがとうとしかいえないです。まだ続くので全力で今までとおり彼女をサポートしたいと思いますが、今まで本当にお疲れ様でしたとしかいえないですね」
ブリヂストンスポーツ・レップ 中原創一郎氏プロフィール
2002年ブリヂストンに入社。02年にツアーレップとしてツアー現場で働く。宮里藍がアマチュアの頃よりクラブを見ており、現在でも二人三脚でクラブセッティングを仕上げていたクラフトマン。女子プロから厚い信頼を受けているベテランの一人。