<ECCレディス 最終日◇11日◇北六甲カントリー倶楽部 東コース(兵庫県)◇6516ヤード・パー72>
山城奈々が2016年の「山陽新聞レディースカップ」以来8年ぶり、ステップ3勝目に「めちゃくちゃうれしいです」と笑顔を見せた。
首位と4打差で出た最終日は7バーディ・1ボギーの「66」。前半9番パー4で1.5メートルのパーパットを外しボギーとしたが、続く10番、11番、そして16番でバーディを奪い、後続を引き離した。18番でウィニングパットを決めると、ガッツポーズ。グリーン脇で待っていた同組の選手や応援にかけつけてくれた友人の姿を見つけ、涙がこぼれた。
8年前の2勝目以降はティショットに不安を抱えてきた。「ずっと迷走していた」と話すドライバーは球筋をフェードに変えようとしてから迷子に。課題だったティショットで「テンポよく振り抜くこと」を心がけ、やり通したことが今回の優勝につながったという。
久しぶりの優勝の味ととともに、副賞として贈られる『ECC特別レッスン1年分』にもご満悦。「英語を話したくて勉強したかったけど、方法がわからなかったので、一番欲しかったです。来年のレギュラーツアーで優勝したときは英語でスピーチしたいですね(笑)」と密かな願望も明かす。
今後の目標は、今季終了時点で賞金ランキング2位までの選手に与えられる「来季レギュラーツアーの前半戦出場権」を獲得すること。現在の同ランキングは12位。「気持ち的には残り5試合全部勝つつもりで」と2勝目、3勝目を見据える。